フルマネージド型サービスの Amazon API Gateway を利用すれば、デベロッパーは規模にかかわらず簡単に API の作成、公開、保守、モニタリング、保護を行えます。API は、アプリケーションがバックエンドサービスからのデータ、ビジネスロジック、機能にアクセスするための「フロントドア」として機能します。API Gateway を使用すれば、リアルタイム双方向通信アプリケーションを実現する RESTful API および WebSocket API を作成することができます。API Gateway は、コンテナ化されたサーバーレスのワークロードやウェブアプリケーションをサポートします。
API Gateway では、トラフィック管理、CORS サポート、認可とアクセスコントロール、スロットリング、モニタリング、API バージョン管理など、最大数十万規模の同時 API コールの受け入れと処理に伴うすべてのタスクを取り扱います。API Gateway に最低料金や初期費用は発生しません。お支払いいただくのは、受け取った API 呼び出しと送出したデータ量の分だけです。また、API Gateway の段階的な料金モデルでは、API の使用量に応じてコストを削減することができます。
API タイプ
WEBSOCKET API
チャットアプリケーション、ストリーミングダッシュボードといったリアルタイム双方向通信アプリケーションは、WebSocket API を使用して構築できます。API Gateway は、バックエンドサービスとクライアント間のメッセージ転送を処理するために永続的な接続を維持します。
API Gateway の仕組み
利点
効率的な API 開発
同じ API の複数のバージョンを API Gateway と同時に実行することで、新しいバージョンをスピーディーにイテレーション、テスト、リリースすることができます。API に対する呼び出しと、送出されるデータに対してのみ料金が発生します。最低料金や前払いの義務はありません。
規模に応じたパフォーマンス
Amazon CloudFront を使用したグローバルなエッジロケーションネットワークを活用することで、エンドユーザーはレイテンシーを最小限に抑えつつ API リクエストおよびレスポンスを実行できます。トラフィックを抑制して API コールを認証することで、バックエンドオペレーションがトラフィックのスパイクに対応できるようにしたり、バックエンドシステムが不必要に呼び出すれないようにしたりすることが可能です。
大規模なコスト削減
API Gateway では、API リクエスト向けの段階的料金モデルが適用されます。API リクエストの料金は、最上位階層のリクエスト 100 万件あたり 0.90 USD という低価格で、AWS アカウント全体でリージョンごとの API の使用量が増えるほどコストを削減できます。
簡単なモニタリング
API Gateway のダッシュボードから API コール、データレイテンシー、エラー率に関するパフォーマンスメトリクスと情報をモニタリングすることにより、Amazon CloudWatch を使用してサービスへの呼び出しを視覚的にモニタリングすることができます。
柔軟なセキュリティ管理
AWS Identity and Access Management (IAM) と Amazon Cognito を使用して API へのアクセスを許可できます。OAuth トークンを使用する場合、API Gateway ではネイティブ OIDC および OAuth2 サポートが提供されます。カスタム認証の要件をサポートするために、AWS Lambda から Lambda オーソライザーを実行可能です。
RESTful API オプション
HTTP API または REST API を使用して RESTful API を作成します。HTTP API は、ほとんどのユースケースで API を構築する最適な方法です。REST API より最大 71% 費用が安くなります。ユースケースが単一のソリューションで API プロキシ機能と管理機能を必要とする場合、REST API を使用できます。
Amazon API Gateway の開始方法
Amazon API Gateway の詳細