アプリケーションで使用されるコンピューティングおよびメモリリソースに対して課金されます。また、デプロイを自動化する場合は、アプリケーションごとに、各月に自動化したすべてのデプロイを対象として一定の月額料金が請求されます。ソースコードからのデプロイを選択した場合は、App Runner がソースコードからコンテナを構築する際に要する時間分の構築料金が加算されます。

プロビジョニングされたコンテナインスタンス

0.007 USD/GB 時*

アプリケーションのデプロイ時には、各コンテナインスタンスでプロビジョニングされたメモリに対して費用が発生します。アプリケーションがアイドル状態のときにもコンテナインスタンスのメモリをプロビジョニングしておくことで、レイテンシーを常にミリ秒単位に抑えることができます。

0.007 USD/GB 時の料金をご利用になれるのは、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド) の AWS リージョンのみです。アジアパシフィック (東京) リージョンの場合、料金は 0.009 USD/GB 時となります。

アクティブなコンテナインスタンス

0.064 USD/vCPU 時*
0.007 USD/GB 時*

アプリケーションがリクエストを処理する際には、プロビジョニングされたコンテナインスタンスから、アクティブなコンテナインスタンスに切り替わります。アクティブなコンテナインスタンスは、メモリリソースとコンピューティングリソースの両方を消費します。プロビジョニングされたコンテナインスタンスによって割り当てられたメモリを超えるコンピューティングと追加メモリを消費した分については、費用がお客様のご負担となります。App Runner は、アプリケーションの処理要件に応じてアクティブなコンテナインスタンスの数を自動的にスケールさせます。アプリケーションが使用するアクティブなコンテナインスタンスの数に上限を設定することもできるので、費用が予算を超えないように指定できます。アクティブなコンテナインスタンスがアイドル状態になると、App Runner はプロビジョニングされたコンテナインスタンスにスケールバックします (デフォルトはプロビジョニングされたコンテナインスタンス 1 つ)。

コンテナインスタンスの処理はすべて 1 秒ごとに請求され、1 秒未満は切り上げられます。プロビジョニングされたコンテナインスタンスがリクエストの処理を開始するたびに、vCPU リソースに対して 1 分間分の最低料金が発生します。

0.007 USD/GB 時と 0.064 USD/vCPU 時の料金をご利用になれるのは、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド) の AWS リージョンのみです。アジアパシフィック (東京) リージョンの場合、料金は 0.009 USD/GB 時および 0.081 USD/vCPU 時となります。

サポートされる設定

CPU メモリの値  
0.25 vCPU 0.5 GB  
0.25 vCPU 1 GB  
0.5 vCPU 1 GB  
1 vCPU 2 GB  
1 vCPU 3 GB  
1 vCPU 4 GB  
2 vCPU 4 GB  
2 vCPU 6 GB  
4 vCPU 8 GB  
4 vCPU 10 GB  
4 vCPU 12 GB  

料金体系の仕組み

App Runner では、コンテナインスタンスでアプリケーションをデプロイして実行し、これがコンピューティングリソースとメモリリソースを消費します。AWS App Runner でアプリケーションを作成する際に、アプリケーションの実行に必要なメモリと vCPU の量を設定します。また、同時実行も選択します。これは、アクティブなコンテナインスタンスで処理できる同時リクエストの最大数を示すスケーリングメトリクスです。アプリケーションがアイドル状態のときは、プロビジョニングされたコンテナインスタンスに対してメモリの GB 単位で支払うことによってアプリケーションがウォームに保たれ、コールドスタートが不要になります。リクエストがあると、アプリケーションはミリ秒単位で応答し、アプリケーションがリクエストを処理している間にアクティブなコンテナインスタンスが消費した vCPU およびメモリ分の料金を支払います。アプリケーション実行時間についてのみ課金される一方、App Runner では、コンソールや CLI、API を通じてアプリケーションの一時停止と再開を簡単に行えるので、コスト管理に効果的です。App Runner は、アプリケーションの処理需要に応じてアクティブなコンテナインスタンスを自動的にスケールアップまたはスケールダウンし、支払いは使用された vCPU およびメモリの分のみになります。

AWS App Runner の料金

アドオン

自動デプロイ

1 USD/アプリケーション、月額

オプションとして自動デプロイを選択できます。自動デプロイとは、ソースコードのデプロイブランチ変更に従ってコンテナイメージを構築し、そのうえでデプロイを開始できる機能です。

ビルド料金

0.005 USD/ビルド時間 (分)

App Runner がソースコードからアプリケーションを構築する際に要する時間分の構築料金が加算されます。構築料金は、アプリケーションの最初のデプロイ時に、またはソースコードに変更があった場合にのみ請求されます。

他の AWS サービスおよびデータ転送の利用

アプリケーションで他の AWS サービスを利用したり、データを転送したりする場合は、追加料金が発生します。例えば、アプリケーションがそのログ記録に Amazon CloudWatch Logs を使用する場合は、CloudWatch の使用量に対して課金されます。

データ転送: 標準の AWS データ転送料金で課金されます。

料金の簡単な例

開発またはテスト用アプリ

静的ウェブサイトのように、個々の開発者が構築するアプリで、テストや開発用のトラフィックに対応し、手動デプロイを利用します。多くの場合、コスト管理のために開発者はこれらのアプリを一時停止します。

5 USD/月

軽量な、レイテンシーの影響を受けやすい API

軽量の商用 API やウェブサービスは、リクエスト量が少なく、ピーク時の活動が発生することもありません。

25 USD/月

高ボリュームの本番アプリ

本番アプリは、特にレイテンシーの影響を受けやすいビジネスロジックに利用されます。毎日、ピーク時のトラフィックが何回か発生します。

102 USD/月

費用内訳の例

  • アプリケーションの設定

    • コンテナインスタンスのサイズ: 1 vCPU、2 GB
    • 同時実行: 80 リクエスト/アクティブなコンテナインスタンス
    • プロビジョニングされたコンテナインスタンス数: 1 (デフォルトの最小値)

    トラフィック

    アプリケーションをテスト中で、App Runner サービスでは毎日 2 時間ずつ、1 秒あたり 2 リクエスト分のトラフィックが発生します。App Runner は、受信したリクエストを処理するためにサービスをアクティブなコンテナインスタンス 1 つ分のみスケールアップし、毎日 2 時間、コンテナインスタンスのメモリをプロビジョニングします。コスト削減のために、1 日のうち残りの 22 時間はサービスを一時停止します。

    リクエストの処理に使用される 1 日あたりのコンピューティングリソース

    0.13 USD

    2 時間 × アクティブなコンテナインスタンス 1 × [(1 vCPU × 0.064 USD vCPU 時) + (2 GB × 0.007 USD GB 時)] - 2 時間 x プロビジョニングされたコンテナインスタンス 1 x (2 GB × 0.007 USD GB 時) = 0.13 USD

    プロビジョニングされたコンテナインスタンスの 1 日あたり料金

    0.03 USD

    2 時間 × プロビジョニングされたコンテナインスタンス 1 × (2 GB × 0.007 USD GB 時) = 0.03 USD

    1 日あたりの費用合計

    0.16 USD

    合計コンピューティングリソース (0.13 USD) + プロビジョニングされたコンテナインスタンス (0.03 USD) = 0.16 USD

    月額合計

    4.80 USD

    1 日あたりの費用合計 (0.16 USD) × 30 日 = 4.80 USD

  • アプリケーションの設定

    • コンテナインスタンスのサイズ: 1 vCPU、2 GB
    • 同時実行: 80 リクエスト/アクティブなコンテナインスタンス
    • プロビジョニングされたコンテナインスタンス数: 1 (デフォルトの最小値)

    トラフィック

    軽量でレイテンシーの影響を受けやすい API を運用しており、毎日 8 時間、毎秒約 80 回のリクエストが散発的に発生します。App Runner は、受信したリクエストを処理するためにサービスをコンテナ 1 つ分のみスケールアップし、毎日 24 時間、コンテナインスタンスのメモリをプロビジョニングします。

    リクエストの処理に使用される 1 日あたりのコンピューティングリソース

    0.51 USD

    8 時間 × アクティブなコンテナインスタンス 1 × [(1 vCPU × 0.064 USD vCPU 時) + (2 GB × 0.007 USD GB 時)] - 8 時間 x プロビジョニングされたコンテナインスタンス 1 x (2 GB × 0.007 USD GB 時) = 0.51 USD

    プロビジョニングされたコンテナインスタンスの 1 日あたり料金

    0.34 USD

    24 時間 × プロビジョニングされたコンテナインスタンス 1 × (2 GB × 0.007 USD GB 時) = 0.34 USD

    1 日あたりの費用合計

    0.85 USD

    合計コンピューティングリソース (0.51 USD) + プロビジョニングされたコンテナインスタンス (0.34 USD) = 0.85 USD

    月額合計

    25.50 USD

    1 日あたりの費用合計 (0.85 USD) × 30 日 = 25.50 USD

  • アプリケーションの設定

    • コンテナインスタンスのサイズ: 1 vCPU、2 GB
    • 同時実行: 80 リクエスト/アクティブなコンテナインスタンス
    • プロビジョニングされたコンテナインスタンス数: 1 (デフォルトの最小値)

    トラフィック

    1 日中アクセスの絶えないウェブアプリケーションを運用しており、ピーク時には 3 時間にわたって 800 リクエスト/秒のリクエストがあるなどの変動があります。ピーク時ではない 12 時間は、アプリケーションの乗は 60 リクエスト/秒まで下がります。App Runner は、ピーク時にはアプリケーションを 10 個のアクティブなコンテナインスタンスにスケールアップし、非ピーク時には 1 つのアクティブなコンテナインスタンスにスケールダウンして、毎日 24 時間メモリをプロビジョニングします。

    リクエストの処理に使用される 1 日あたりのコンピューティングリソース

    ピーク時間: 2.30 USD

    ピーク時の 3 時間は、インスタンスごとに 80 の同時リクエストを処理するように設定されており、アプリケーションはアクティブなコンテナインスタンスを 10 個必要とし、毎秒 800 リクエストを処理する必要があります。

    アクティブなコンテナインスタンス 10 × 3 時間 × [(1 vCPU × 0.064 USD vCPU 時) + (2 GB x 0.007 USD GB 時)] - プロビジョニングされたコンテナインスタンス 1 x 3 時間 x (2 GB x 0.007 USD GB 時) = 2.30 USD

    非ピーク時: 0.77 USD

    非ピーク時の 12 時間は、アクティブなコンテナインスタンスごとに 80/秒のリクエストを処理するように設定されており、アプリケーションはアクティブなコンテナインスタンスを 1 つ必要とし、毎秒 60 リクエストを処理する必要があります。

    12 時間 × アクティブなコンテナインスタンス 1 × [(1 vCPU × 0.064 USD vCPU 時) + (2 GB x 0.007 USD GB 時)] - 12 時間 × プロビジョニングされたコンテナインスタンス 1 x (2 GB x 0.007 USD GB 時) = 0.77 USD

    プロビジョニングされたコンテナインスタンスの 1 日あたり料金

    0.34 USD

    24 時間 × プロビジョニングされたコンテナインスタンス 1 × (2 GB × 0.007 USD GB 時) = 0.34 USD

    1 日あたりの費用合計

    3.40 USD

    ピーク時間のコンピューティングリソース (1.92 USD) + 非ピーク時のコンピューティングリソース (0.77 USD) + プロビジョニングされたコンテナインスタンス (0.71 USD) = 3.40 USD

    月額合計

    102 USD

    1 日あたりの合計コスト (3.40 USD) × 30 日 = 102 USD

料金に関するその他のリソース

AWS 料金計算ツール

AWS の月額料金を簡単に計算

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