私は AWS の金融営業部門で地域金融機関を担当しています。日本の地方銀行や信用金庫など、地域に根ざした金融機関のデジタル変革を支援することが主な役割です。
地域金融機関は今、人口減少や金利環境の変化という難しい局面に直面しています。そのような中で、デジタル技術を活用した業務効率化やお客様との接点強化等が課題となっています。 私たちのチームは、AWS のクラウドテクノロジーを通じて、これらの課題に取り組む金融機関をサポートしています。 重要なのは、単に AWS の製品を売り込むのではなく、お客様のビジネス課題を深く理解し、それに合わせたクラウド活用の方法を一緒に考えることです。地域金融機関が持つ強み、例えば地域との強いつながりや顧客との信頼関係を、いかにデジタル技術で補完し、強化できるかを常に模索しています。
お客様の戦略パートナーとして二人三脚で歩み、地域金融機関の変革を通じて、地域社会全体の発展に寄与することが、私たちの最大の目標です。  

日々の業務内容は多岐にわたり、その日の優先事項や緊急度に応じて柔軟に対応しています。固定的なスケジュールはなく、状況に応じて臨機応変に動くことが求められます。
週に一度は地方への出張があり、お客様を直接訪問します。これらの訪問では、経営層との戦略的な対話から、現場の方々との具体的な課題ヒアリングまで、幅広いコミュニケーションを行います。
社内では、様々な分野のプロフェッショナルとの連携が重要になってきます。多様な専門性を持つ同僚と協力し、お客様の課題に対する包括的な解決策を検討しています。  

私のキャリアは、証券会社での個人向け営業からスタートしました。その後、保険会社で法人向け営業を担当し、金融業界で異なる分野の経験を積みました。この期間を通じて、金融商品や金融機関の業務に関する知識を得ることができました。
AWS への入社は、IT 業界未経験からの挑戦でした。しかし、この一見ユニークな経歴が、実は大きな強みとなっています。既存の金融知識を活かしつつ、新たにクラウド技術の習得に励むことで、より実践的なクラウド活用の提案が可能になりました。
現在は、地域金融機関のデジタル変革を支援する立場として、金融と IT の両方の知識を組み合わせた独自の視点を活かせていると感じています。

地域金融機関のデジタル変革を支援することは、単なる技術導入以上の意味を持ちます。地域の経済循環の要である地域金融機関の競争力の向上に貢献できるということは、地域全体の活性化につながる大きな取り組みです。このような社会的影響力のある仕事に携われることは、非常に光栄であり、大きなやりがいを感じています。
また、IT の専門知識がなくても AWS で活躍できることを示すロールモデルとなることも、私にとって大きなモチベーションです。特に、金融業界からの転職を考えている方々に、新しいキャリアの可能性を示せればと思っています。私自身、金融業界から AWS に転職したことで、両者の知見を活かしながら新しい価値を創造する仕事に携わる機会を得ました。改めて、テクノロジーが金融業界にもたらす可能性の大きさを日々実感しています。
このように、地域社会への貢献と自己成長の機会が両立できること、そして金融業界の未来を形作る一端を担えることが、私の仕事に対する大きなやりがいとなっています。

金融業界で得た知識や経験は、現在の AWS での仕事に大いに役立っています。金融商品や金融機関の業務に関する理解は、地域金融機関のお客様のニーズや課題を的確に把握する上で非常に有用です。金融機関特有の規制やリスク管理の観点を理解していることも、スムーズなコミュニケーションに繋がっていると思います。
また、「お客様の立場に立って考える姿勢」は AWS に入社後も変わりません。この姿勢こそが、異なる業界から AWS に参画した私が活躍できている最大の理由だと感じています。Amazon/AWS には 、社員の行動指針を表した「Our Leadership Principles(OLP)」があります 。OLP のひとつである「Customer Obsession」という理念に深く共感し、それを実践することで、新しい環境でもお客様へ価値を提供することができています。

金融業界でキャリアを積む中で、デジタル化の波が押し寄せていることを実感していました。その中で、AWS が金融機関のデジタル変革を支援している事例を知り、金融業界の未来を形作る一端を担えることに魅力を感じました。
また、OLP のひとつである「Customer Obsession」という理念に深く共感したことも、大きなきっかけです。 自身のキャリアで最も大切にしてきた 「お客様第一」の姿勢が、AWS でも重要視されていることを知り、自分の価値観との一致を感じたのです。
IT 業界の経験はありませんでしたが、これまでの金融業界での経験を活かしながら、新しい分野に挑戦し成長できる機会だと考え、AWS への入社を決意しました。  

AWS は、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる場所です。重要なのは、自分の専門性を活かしつつ、新しいことを学ぶ姿勢を持ち続けることです。
OLP の中でも「Customer Obsession」と「Learn and Be Curious」は、私の日々の活動に深く根付いています。これらの原則に共感し、実践できる方であれば、技術的なバックグラウンドに関わらず、AWS で大きく成長できると確信しています。
新しい分野への挑戦は不安もあると思いますが、そこには大きな成長の機会があります。自分の可能性を信じて、ぜひ AWS でのキャリアにチャレンジしてみてください。