エンタープライズ担当の SA は製造、ヘルスケア、エネルギー、流通、消費財、サービス業界等のお客様を支援し、それぞれの業種業態に特化したビジネス課題に対してテクノロジーを駆使した解決手段をお客様と一緒に策定し、展開するチームです。その中でも私は小売消費財業界のお客様を担当するチームに所属しています。ソリューションアーキテクトとしては、チームで課題について議論したり、営業とペアでお客様への支援活動を行っています。経営戦略を実現するための IT 施策をお客様と共に検討したり、最新の技術やアプローチを獲得いただくための情報提供や勉強会などを行います。担当するお客様が抱えている個別案件に課題がある場合は、深掘りするために、アーキテクチャ設計に関するディスカッションや、特定技術分野に特化したスペシャリストが参加するワークショップの開催も行います。また、技術特化の組織横断型のチームとして、機械学習、サーバレスのチームにも所属しています。ワークショップやパブリックイベントの支援、勉強会、登壇などの、社外情報発信の活動を行っています。
海外チームとの会議がある場合は、朝一番で会議となることが多いです。その後は、タスクリストやメール、Slack などを確認し、今日一日の過ごし方を整理します。お客様との会議、協力を依頼した社内関係者同士での会議、チーム会、必要に応じて情報収集できる社内勉強会や相談会などが予定として入っています。空いている時間で、お客様会議向けのディスカッションペーパー、ご紹介資料、デモ環境などの作成を行ったり、新技術キャッチアップのための、チーム活動やリサーチを行ったりしています。
前職は外資系 SIer で、セキュリティ・インフラエンジニアとしてスタートし、ID 統合、グローバルインフラの統合、クラウド移行などを経験しました。また、DX 戦略支援として、プリセールスに近い仕事もしていました。業務上の課題をお客様と議論しながら、お客様の業務システムの自動化、データ整備、複数システム間の情報連携など、業務改善計画のご提案を行なっていました。IT の分野は日進月歩で、10 年、15 年と経過すると、技術的なトレンドや活用方法は大きく変化していることを実感します。技術的な変化があったとしても、お客様が本当に目指したい、本質的なニーズに真摯に向き合うことが重要だと考えています。お客様にとって最も嬉しいソリューションを最適な技術でご提案するという意識は、前職から変わらず持ち続けています。
お客様が解決したい課題に対して、ご提案した内容がマッチし、お客様に喜びの声をいただけた時が、やりがいを感じる瞬間です。お客様の中でも、CxO、技術職の方、事業側の方など、様々な役割の方からご相談をいただきます。また、一つのご相談の中でも、ソリューションを利用する方、運用する方といったように、関係者が多く、スキルセットもお客様によって異なり、特別な知識が必要なケースもあります。最適解をご提示するために、一人の力では足りないことが多くありますが、AWS では、業界特化チームや、技術特化のスペシャリストから、必要なときにすぐ支援を受けることができます。お客様の喜びに繋げるために、チームから知見を集めながら、よいご支援となるように努めています。