クラウド (クラウドサービス) とは?

クラウドとは何か?クラウド利用のメリット、ビジネスを成功に導く様々なソリューション、
AWS クラウドを活用いただいているお客様事例をご紹介します。

クラウドとは?

クラウドサービスの基本的な仕組み

「クラウド(クラウドサービス、クラウドコンピューティング)」とは、クラウドサービスプラットフォームからインターネット経由でコンピューティング、データベース、ストレージ、アプリケーションをはじめとした、さまざまな IT リソースをオンデマンドで利用することができるサービスの総称です。クラウドサービスでは、必要なときに必要な量のリソースへ簡単にアクセスすることができ、ご利用料金は 実際に使った分のお支払いのみといった従量課金が一般的です。

クラウドサービスを利用することで、ハードウェア導入に伴う初期の多額の投資や、リソースの調達、メンテナンス、容量の使用計画といったわずらわしい作業に 多大な人的リソースを費やす必要がなくなります。削減することができた資金や人的リソースを新しいアイデアの実現に充てることが可能になり、IT 部門を運営するために必要な、適切な種類とスペックのコンピューティングリソースもプロビジョニングすることができます。

インフラの調達期間、拡張・縮小の迅速さ、セキュリティ、既存のデータセンター環境との連携の利便性など、自社サーバーでは難しかった多くのケースもクラウドサービスで解決することができます。

クラウド(クラウドサービス、クラウドコンピューティング)」とは?

クラウドサービスの導入で得られる 6 つのメリット

クラウドのメリット - 固定の償却コストが変動コストに

固定の償却コストが変動コストに

従来は事前にデータセンターやサーバーに多額の投資を行う必要がありましたが、クラウドサービスを利用することで、リソースを使用したときに使用した分だけ支払うことができます。

クラウドのメリット - スケールによる大きなコストメリット

スケールによる大きなコストメリット

クラウドサービスを利用することで、自社環境よりも低い変動コストを実現することができます。なぜなら、数十万単位の多くのユーザーがクラウドサービスを使用するため、アマゾン ウェブ サービスなどのクラウドベンダーは、規模の経済を活かして、従量課金制の料金も低く提供できるからです。

クラウドのメリット - キャパシティ予測が不要に

キャパシティ予測が不要に

必要に応じてリソースの増減を行うことができるので、最大のインフラ容量を予測する必要がなくなります。アプリケーションの導入に先立ってキャパシティを決めてしまうと、高額で無駄なリソースの発生や機能が制限されたりします。クラウドなら、必要に応じてアクセスしリソースの調整やスケールアップやスケールダウンの実行をわずか数分で行うことができるため、そのような問題が発生する心配がありません。

クラウドのメリット - 速度と迅速性の向上

速度と迅速性の向上

クラウド環境では、新しい IT リソースを簡単に利用できます。従来は新しい IT リソースの導入に数週間単位の時間を要していましたが、クラウドなら、分単位の短い時間を要するだけで開発者が新しい IT リソースを利用することが可能になります。結果として、検証や開発にかかるコストと時間が大幅に減るため、組織の俊敏性も大幅に向上します。

クラウドのメリット - データセンターの運用保守投資が不要

データセンターの運用保守投資が不要

インフラではなく、ビジネスを差別化するプロジェクトに集中できます。クラウドを利用することで、サーバーの設置、連携、起動といった重労働が不要になり、お客様に直結した業務に専念することが可能になります。

クラウドのメリット - わずか数分で世界中にデプロイ

わずか数分で世界中にデプロイ

わずか数回クリックするだけで世界中の複数のリージョンにアプリケーションを容易に展開できます。シンプルな操作と最小限のコストで、レイテンシーを抑え、より良い顧客体験を提供できます。

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代表的なクラウドのタイプ

クラウドが普及した現在では、いくつかの異なるモデルやデプロイ戦略が登場し、さまざまなユーザーの特定のニーズを満たせるようになっています。
それぞれの違いや、特徴を理解することで、ご自身のニーズに合った最適なサービスの組み合わせを選択することができます。

クラウドのタイプ - Infrastructure as a Service (IaaS)

Infrastructure as a Service (IaaS)

Infrastructure as a Service (IaaS と略されることもある) はクラウド IT の基本要素から成るもので、通常はネットワーキング機能(サーバー)、コンピュータ (仮想または専用ハードウェア)、データストレージ領域へのアクセスを提供するものです。Infrastructure as a Service では、IT リソースに最高度の柔軟性と管理統制がもたらされると同時に、現在の多くの IT 部門や開発者にとってなじみ深い既存の IT リソースに最も類似するシステムを利用できます。

クラウドのタイプ - Platform as a Service (PaaS)

Platform as a Service (PaaS)

Platforms as a Service を使用すると、基盤となるインフラストラクチャ (通常はハードウェアやオペレーティングシステム) を組織内で管理する必要性がなくなり、アプリケーションのデプロイと管理に集中できるようになります。リソースの調達、容量計画、ソフトウェアメンテナンス、パッチの適用、またはアプリケーションの実行に関連するその他のわずらわしい作業について心配する必要がなくなるため、業務をより効率的に進めることができます。

クラウドのタイプ -SaaS (Software as a Service)

SaaS (Software as a Service)

Software as a Service では、サービスプロバイダーが実行および管理している完成した製品を利用できます。ほとんどの場合、エンドユーザーアプリケーションを指して Software as a Service という言葉が用いられます。SaaS を使用すると、サービスのメンテナンスや基盤となるインフラストラクチャの管理をどのように行うかを考える必要がなくなり、特定のソフトウェアを使用する方法を考えるだけでよくなります。SaaS アプリケーションの一般的な例の 1 つに、ウェブベースの E メールがあります。このようなサービスでは、メール製品への追加機能を管理することなくメールを送受信することが可能で、メールプログラムを実行しているサーバーやオペレーティングシステムのメンテナンスを行う必要もありません。

クラウドのデプロイモデル

クラウドネイティブとは、CNCF(Cloud Native Computing Foundation)によってこのように定義されいるアーキテクチャのことをさします。

「クラウドネイティブ技術は、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドなどの環境において、スケーラブルなアプリケーションを構築および実行するための能力を組織にもたらします。 代表例として、コンテナ、サービスメッシュ、マイクロサービス、イミュータブルインフラストラクチャ、および宣言型 API があり、
回復性、管理力、および可観測性のある疎結合システムが実現します。 また、これらを自動化することで、インパクトのある変更を簡単に行うことができます。」

デプロイモデル - クラウド

クラウド

クラウドベースのアプリケーションは完全にクラウド上にデプロイされており、アプリケーション全体がクラウド上で実行されます。クラウド上のアプリケーションはクラウド上で作成されているか、既存のインフラストラクチャから移行されているものであり、これによってクラウドコンピューティングのメリットから恩恵を受けることができます。クラウドベースのアプリケーションは低レベルのインフラストラクチャ上で作成することも、コアインフラストラクチャの管理、アーキテクチャ設計、スケーリングの要件からの抽象化を提供する高レベルのサービスを使用しすばやい開発を実現するクラウドネイティブアーキテクチャを採用することもできます。

デプロイモデル - ハイブリッド

ハイブリッド

ハイブリッドデプロイとは、クラウドベースのリソースと、クラウド上にはない既存のリソースとの間でインフラストラクチャとアプリケーションを接続する方法です。ハイブリッドデプロイの最も一般的な方法は、クラウドと既存のオンプレミスのインフラストラクチャとの間で、クラウドのリソースを社内システムに接続することで組織のインフラストラクチャをクラウドに拡張し、大きくするというものです。AWS がお客様のハイブリッドデプロイをサポートする方法の詳細については、ハイブリッドのページを参照してください。

デプロイモデル - オンプレミス | クラウドとは?

オンプレミス

リソースをオンプレミスでデプロイすることや、仮想化およびリソース管理のツールを使用することが、「プライベートクラウド」と呼ばれることがあります。オンプレミスでのデプロイではクラウドコンピューティングのメリットの多くを利用できないものの、専用のリソースを提供することが可能なため、この方法が必要になることもあります。ほとんどの場合、このデプロイモデルは従来の IT インフラストラクチャと同じで、アプリケーション管理や仮想化テクノロジーを使用してリソースの活用を促進します。

クラウドはビジネスの様々な場面で活用することができます

AWS では、ビジネスのニーズを満たすのに役立つ信頼性の高いクラウドベースのソリューションを提供しています。
世界各地でリソースを提供しておりロケーションの制限を受けないため、世界各地の顧客がいる場所にソリューションを提供できます。

AWS では、サーバ、ストレージ、ネットワーク等の主要機能は API 経由での操作が可能です。
これにより日々のバックアップやパッチ適応などの運用作業を自動化することができ、AWS が管理する高いセキュリティのメリットを享受することができます。

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数多くの日本のお客様がクラウドを活用してビジネスを加速しています

AWS クラウドは、エンタープライズ企業における基幹システムからスタートアップ企業におけるウェブアプリケーションまで、幅広い用途で採用されています。
こちらでは日本国内のお客様事例の一部をご紹介します。

ご利用用途:データ分析
お客様事例 - 全日本空輸株式会社

全日本空輸株式会社

国内線/国際線の予約・発券・搭乗、航空機の運航実績、貨物輸送実績などのデータが蓄積されたデータウェアハウス(DWH)を Amazon Redshift に移行。AWS Database Migration Service を活用して、テラバイトクラスのデータを短期間かつ安全に移行しました。DWH のサーバー調達リードタイムはオンプレミスの最大 5 ヶ月から最短 1.5 ヶ月に短縮。バッチ処理の性能も最大で 100 倍向上しました。
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ご利用用途:データ処理
お客様事例 - 株式会社 日本経済新聞社

株式会社 日本経済新聞社

新聞紙面と同じレイアウトで閲覧できる「紙面ビューアー」機能の画像処理に AWS Lambda を採用、コストを 10 分の 1 程度まで削減しました。
コスト削減だけでなく、運用管理の手間が大幅に削減されたことで、人的リソースを新しいサービスの開発に活用することができています。
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ご利用用途:機械学習
お客様事例 - dely株式会社

dely株式会社

料理レシピ動画サイト「クラシル」に Amazon SageMaker を導入。同社にとって初めての機械学習システムの導入ながら、わずか1ヶ月半でのスピード導入を実現すると共に、マネージドサービスを活用することで、スタートアップに求められる迅速な開発と市場導入を実現しています。さらに今後は Amazon Athena や、AWS Glue、Amazon Kinesis を組み合わせたデータ分析基盤の構築を見据えています。
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ご利用用途:サーバーレス
お客様事例 - トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社

トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社

自動運転車向け高精度地図の普及を目指し、パートナーなどと共同利用できるオープンソースの『自動地図生成プラットフォーム Automated Mapping Platform(AMP)』の構築に向けたパートナー各社との PoC を実施するプロトタイプの開発に、AWS のサーバーレスアーキテクチャとマネージドサービスを採用。データのリアルタイム収集、大量データのバッチアップロード、開発ポータルなどの機能を持つプラットフォームをわずか 2 ヶ月で立ち上げました。
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ご利用用途:コンタクトセンターソリューション
お客様事例 - 株式会社イープラス

株式会社イープラス

同社が運営するチケット販売サイト『e+(イープラス)』では、抽選方式で販売するチケットの当選結果の自動音声応答(IVR)システムにコールセンターソリューション Amazon Connect を採用。人工知能によるテキスト読み上げサービス Amazon Polly と組み合わせ、3 カ月の開発期間でサービスインしました。従来の IVR システムと比べて初期導入、運用、電話応答のいずれにおいても 90% 以上のコスト削減効果を上げています。
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ご利用用途:ITインフラ
お客様事例 - 任天堂株式会社、株式会社ディー・エヌ・エー

任天堂株式会社、株式会社ディー・エヌ・エー

任天堂では、2016 年 3 月からスマートデバイス用ゲームで豊富な実績を持つ株式会社ディー・エヌ・エーと協業し、スマートデバイス向けにもアプリケーションの提供を開始しました。Super Mario Run のサービスインフラにAWSを採用し Amazon EC2 を中心に、Amazon VPC で分離独立性を確保しセキュアな環境で構成されています。各種データの蓄積には Amazon S3 を活用、インターネット越しにゲームユーザーからのアクセスを受ける部分では、Elastic Load Balancing を用い、適切な負荷分散処理を行っています。
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