DynamoDB では、DynamoDB テーブル内のデータの読み取り、書き込み、保存に加え、お客様が有効化したオプション機能が課金の対象となります。DynamoDB には「オンデマンド」と「プロビジョニング済み」という 2 種類のキャパシティーモードがあり、それぞれのモードにおけるテーブルの読み書き処理について別個の請求オプションがあります。
料金設定オプション
Amazon DynamoDB には、オンデマンドキャパシティモードとプロビジョニングキャパシティモードの 2 つの価格オプションがあります。DynamoDB には 2 つの価格モデルがあり、ワークロードに最適な価格設定オプションを選択できます。
オンデマンドキャパシティーモードの料金
オンデマンドキャパシティーモードを利用している場合、DynamoDB の料金は、アプリケーションがテーブルに対して実行したデータの読み取り/書き込みに対して発生します。DynamoDB はワークロードの要件に基づいて即座に調整されるため、読み取りまたは書き込みの容量を指定しなくても開始できます。
オンデマンドキャパシティーモードは以下のようなケースに最適です。
- 未知のワークロードで新規テーブルを作成する
- アプリケーショントラフィックが予測できない
- 使った分のみ支払う方式の方が都合が良い
プロビジョニング済みキャパシティーモードの料金
プロビジョニング済みキャパシティーモードでは、アプリケーションに必要と予想される 1 秒あたりの読み込みと書き込みの回数を指定します。自動スケーリングを使用すれば、指定した利用率に応じてテーブルのキャパシティーが自動的に調整されるので、アプリケーションのパフォーマンスを確保しつつコストを削減できます。
プロビジョニング済みキャパシティーモードは以下のようなケースに最適です。
- アプリケーショントラフィックが予測できる
- トラフィックが一定または徐々に変化するアプリケーションを実行する
- 必要なキャパシティーを予想してコストをコントロールできる
費用の計算方法
DynamoDB の月額費用を計算する最も良い方法は、AWS 料金見積りツールを利用することです。このシンプルでインタラクティブなツールを使用すれば、変更データのキャプチャ、Amazon S3 へのデータのインポートとエクスポート、バックアップと復元などの有料オプションに加えて、読み取りと書き込みのスループットに基づいて毎月のコストを見積もることができます。AWS 料金見積りツールを使用すると、読み書きのスループットに加えて、テーブルクラスやデータストレージなどのアプリケーション要件を入力できるため、DynamoDB の月額料金を簡単に計算できます。バックアップや復元などの一般的なオプションを含めたり、オンデマンドとプロビジョニングのキャパシティ請求モデルのいずれかを選択したりできます。
開始方法にご不明な点がおありですか? AWS のスペシャリストが、お客様に合わせた見積もりを提供できるよう待機しております。
コストの最適化
DynamoDB テーブルに適したテーブルクラスを選択して、ストレージコストを最適化する
DynamoDB Standard-IA テーブルクラスを使用すると、頻繁にアクセスしないデータを格納するテーブルのコストを削減できます。ただし、このテーブルクラスの DynamoDB の読み取りと書き込みの料金は標準テーブルよりも高くなることに注意してください。 DynamoDB のコスト最適化についての詳細はこちら »
DynamoDB のコスト配分タグを使用する
DynamoDB のタグ付けにより、DynamoDB の請求書をきめ細かく把握できます。テーブルにタグを割り当て、タブごとのコスト内訳を確認して、使用状況によるコスト最適化に役立てることができます。 DynamoDB のコスト配分タグについての詳細はこちら »
使用状況と料金のシナリオ
シナリオ 1: オンデマンドキャパシティ料金
特に使用量が変動し、またはトラフィックパターンがどうなるかわからない場合は、オンデマンドの使用量に基づいて料金を計算できます。Amazon DynamoDB のオンデマンド料金の詳細な例については、こちらをご覧ください。
シナリオ 2: プロビジョンドキャパシティ料金
プロビジョンドキャパシティモードでは、自動スケーリングを有効にしたテーブルについての料金が計算されます。自動スケーリングでは、実際の使用率が目標使用率に近い値を保つよう、実際に使用されたキャパシティーに応じて、プロビジョニングされたキャパシティーの設定が継続的に変更されます。Amazon DynamoDB のプロビジョニング料金の詳細な例については、こちらをご覧ください。
よくある質問
AWS DynamoDB は他のデータ保存ソリューションよりも費用対効果が高いですか?
DynamoDB は真のサーバーレスの非リレーショナルデータベースです。ストレージなどのさまざまな指標で課金する他のデータベースと比較すると、DynamoDB はゼロまでスケーリングできます。つまり、お客様がオンデマンドモードを利用する場合、消費されたアクティブなリソースに対してのみ支払いが発生します。
どのような場合に DynamoDB オンデマンドモードまたはプロビジョニングされたキャパシティモードを使うべきですか?また料金はどのように異なりますか?
簡単に言うと、オンデマンドは、使用した分だけ支払いを希望するお客様や、ワークロードが予測できないお客様に適しています。プロビジョニングされたキャパシティは、トラフィックが一貫しているか予測可能なアプリケーションを使用しており、キャパシティ要件を予測してコストを管理したいお客様に人気があります。
DynamoDB サーバーレスオンデマンドの請求単位を教えてください。
DynamoDB はサーバーレスのデータベースという点でユニークであり、お客様は消費したリソースに対してのみ支払いが可能です。オンデマンド料金では使用していない場合にゼロにスケーリングできます。データベースが使用中の場合、書き込み要求単位と読み取り要求単位を使用して料金が計算されます。
DynamoDB で利用できる追加料金のオプションにはどのようなものがありますか?
DynamoDB には、サービスに追加できるさまざまなオプションが含まれています。これには次のようなものがあります。
- 特定の時点でスナップショットバックアップを作成するオンデマンドバックアップ
- マルチリージョン、マルチアクティブレプリケーション用のグローバルテーブル
- Amazon DynamoDB 互換キャッシングサービスである DynamoDB Accelerator (DAX) は、インメモリキャッシュによりレイテンシーを短縮します
- DynamoDB は、項目レベルの変更を時系列に並べてテーブルにストリーミングします
DynamoDB には無料利用枠がありますか?
はい。DynamoDB の無料利用枠では、25 GB のストレージ、25 のプロビジョニングされた書き込みキャパシティーユニット、25 のプロビジョニングされた読み取りキャパシティーユニット (WCU、RCU) が提供されます。これは、1 か月あたり 2 億のリクエストを処理するのに十分です。