Amazon EC2 の特徴

Amazon EC2 を利用すべき理由

Amazon EC2 は、ワークロードのニーズに合わせて、最も幅広く、最も深いインスタンスの選択肢を提供します。ワークロードに最適なコンピューティング、メモリ、ストレージ、ネットワークバランスを提供する、汎用、コンピューティング最適化、メモリ最適化、ストレージ最適化、高速コンピューティングのインスタンスタイプが用意されています。これらのインスタンスタイプには、インテル、AMD、NVIDIA、AWS のプロセッサが搭載されており、さらなるパフォーマンスとコストの最適化を実現します。インスタンスタイプで利用できるローカルストレージや拡張ネットワークオプションは、ディスクやネットワークの I/O に依存するワークロードのパフォーマンスをさらに最適化するのに役立ちます。また、多くのインスタンスタイプでは、ベアメタルインスタンスを提供しています。ベアメタルインスタンスは、アプリケーションが基礎となるサーバーのプロセッサとメモリに直接アクセスでき、非仮想化環境での実行や、独自のハイパーバイザーを使用したいアプリケーションに適しています。ワークロードに適したインスタンスを見つけるには、「EC2 インスタンスタイプ」のページをご覧ください。また、AWS Compute Optimizer を使用して、ワークロードに最適な AWS コンピューティングリソースに関する推奨事項を入手し、コスト削減とパフォーマンスの向上を図ることができます。

グローバルインフラストラクチャ

Amazon EC2 では、複数のロケーションにインスタンスを配置することができます。Amazon EC2 のロケーションは、リージョンとアベイラビリティーゾーンで構成されます。アベイラビリティーゾーンとは、それぞれ独立したロケーションであり、他のアベイラビリティーゾーンで発生した障害の影響を受けないように設計されています。同一リージョン内の他のアベイラビリティーゾーンへは、低コスト、低遅延でネットワーク接続できるようになっています。独立したアベイラビリティーゾーンでインスタンスを起動することにより、単独のロケーションにおける障害から、アプリケーションを保護することができます。リージョンは、1 つの、または複数のアベイラビリティーゾーンから構成され、地理的に分散しています。Amazon EC2 サービスレベル利用規約は、各 Amazon EC2 リージョンにおいて、99.99%の可用性を誇っています。Amazon の製品およびサービスがリージョンごとに提供されているかの詳細については、「製品およびサービス一覧 (リージョン別)」を参照してください。

Amazon Time Sync Service は、EC2 インスタンスを含む AWS のサービスに対して、非常に正確で、信頼性が高く、利用可能なタイムソースを提供します。サービスへのアクセス方法については、Linux および Windows のユーザーガイドの時刻の設定に関するセクションを参照してください。

Amazon マシンイメージ (AMI) には、Microsoft Windows や Linux ディストリビューション (Amazon Linux 2、Ubuntu、Red Hat Enterprise Linux、CentOS、SUSE、Debian など) を含む、増え続けるオペレーティングシステムの一覧が事前に設定されています。可能な限り多くの選択肢を提供するため、私たちはパートナーやコミュニティと協力しています。AWS Marketplace には、EC2 インスタンス上で実行するように設計された、著名ベンダーからの有料/無料のソフトウェアが数多く揃っています。

コストと容量の最適化

秒単位の課金では、使用した分のみ支払います。1 時間のうち未使用の分または秒の料金は課金されないため、時間あたりの使用率を最大に高めることよりもアプリケーションを改善することに集中できます。 EC2 料金の詳細はこちら

Amazon EC2 Auto Scaling では、お客様が定義する条件に応じて、Amazon EC2 の能力を自動的にスケールアップおよびスケールダウンできます。また、EC2 Auto Scaling 内の動的スケーリングポリシーと予測スケーリングポリシーを使用して、EC2 インスタンスを追加または削除することもできます。予測スケーリングでは、機械学習を使用して、予測される需要に基づいてインスタンスを積極的に割り当て、動的スケーリングでは、定義されたメトリクスに基づいてコンピューティングをスケールすることができます。EC2 Auto Scaling では、お客様が使用中の Amazon EC2 インスタンスの数を、需要が急上昇した時はシームレスに増やしてパフォーマンスを維持し、需要が弱まる時に自動的に減らすことにより、コストを最小化することができます。詳細については、「Amazon EC2 Auto Scaling」を参照してください。

Amazon EC2 フリートでは API コールひとつで、複数の EC2 インスタンスタイプ、アベイラビリティーゾーン、購入モデルにわたってコンピューティング性能をプロビジョニングでき、スケール、パフォーマンス、コストを最適化できます。詳細については、よくある質問とこの AWS ブログをご覧ください。また、Amazon EC2 Auto Scaling で EC2 フリートの機能を利用して、同一の Auto Scaling グループ内で異なる EC2 インスタンスタイプ、アベイラビリティーゾーン、購入オプションにわたって、コンピューティング性能のプロビジョニングと自動スケーリングを行えるようになりました。 詳細をご覧ください

CPU を最適化する機能は 2 つの点で Amazon EC2 インスタンスの制御を向上します。まずひとつは新規インスタンスの作成時に指定する vCPU の数をカスタム化でき、vCPU に基づいたライセンスコストを削減できます。二つ目に、ある種のハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) アプリケーションのように単一スレッドの CPU でも良好に動作するワークロードに対して、インテルのハイパースレッドテクノロジー (Intel HT Technology) を無効化できます。最適化した CPU がどのように役立つかについての詳細は、CPU の最適化ドキュメントをこちらでご覧ください。

Amazon EBS でバックアップした Amazon EC2 インスタンスを休止させ、休止したときの状態から再開できます。状態をブートストラップしてメモリ (RAM) に読み込むのに時間のかかるアプリケーションは、この機能の恩恵を受けられます。休止機能、サポート対象のインスタンスタイプおよびオペレーティングシステムについての詳細は、よくある質問をご覧ください。

ストレージ

必要なストレージ要件は、Amazon EC2 ワークロードによって大きく異なります。組み込みのインスタンスストレージに加えて、Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) や Amazon Elastic File System (Amazon EFS) によっても、その他のクラウドストレージワークロードの要件に対応できます。Amazon EBS は、Amazon EC2 インスタンスで使用するための、永続的で可用性の高い、一貫性のある低レイテンシーのブロックストレージボリュームを提供し、一方 Amazon EFS は、共有アクセスのためのシンプルでスケーラブルな、永続的でフルマネージド型のクラウドファイルストレージを提供します。

ネットワーク

拡張ネットワークでは、パケット毎秒 (PPS) パフォーマンスが非常に大きく、ネットワークジッターが低く、レイテンシーが低くなります。この機能では、従来の実装と比較し、I/O パフォーマンスが高く、CPU 利用率が低くなるネットワーク仮想化スタックが使用されます。EC2 インスタンスで拡張ネットワーキングを有効にする方法については、「Linux の拡張ネットワーキング」および「Windows の拡張ネットワーキング」のチュートリアルを参照してください。この機能を利用できるインスタンスについて、または詳細については、「拡張ネットワーキング FAQ」セクションを参照してください。

Elastic Fabric Adapter (EFA) は、Amazon EC2 インスタンスのネットワークインターフェイスで、機械学習、数値流体力学、気象モデリング、貯留層シミュレーションなど、高レベルのインスタンス間通信を要するアプリケーションを、AWS 上で大規模に実行できます。EFA は、EC2 ネットワーク機能として、サポートされている EC2 インスタンスにおいて追加料金なしで利用できます。 詳細はこちら。

Elastic IP アドレスは動的クラウドコンピューティング用の固定 IP アドレスです。Elastic IP アドレスは特定のインスタンスではなくアカウントに関連付けられており、明示的にリリースするまではそのアドレスをコントロールします。従来の固定 IP アドレスとは異なり、Elastic IP アドレスでは、パブリック IP アドレスをお客様のアカウントの任意のインスタンスにプログラム的に再マッピングすることにより、インスタンスまたはアベイラビリティーゾーンの障害をマスクすることができます。また、必要に応じて、このフォームに記入することで、任意の Elastic IP アドレスの DNS 逆引きレコードを設定することができます。

密結合並列処理などの複雑な演算ワークロードや、ネットワークパフォーマンスの影響を受けやすいアプリケーションなどを、専用に構築されたインフラストラクチャと同等のコンピューティング性能およびネットワークパフォーマンスでこなし、なおかつ Amazon EC2 の伸縮性、柔軟性、コスト優位性といった恩恵も受けることができます。クラスターコンピューティング、クラスター GPU、およびハイメモリクラスターインスタンスは、特に高性能ネットワークを提供するように設計されおり、プログラムでクラスターに起動することができます。これにより、密結合ノード間通信に必要な少ない待ち時間のネットワーク性能をアプリケーションに備えることができます。クラスターインスタンスはまた、著しく強化されたネットワークスループットを提供するため、ネットワーク負荷の高いオペレーションを実行する必要のあるお客様のアプリケーションに最適となります。 Amazon EC2 や AWS のその他のサービスを HPC アプリケーション用に活用する方法の詳細をご覧ください

オペレーティングシステムおよびソフトウェア

Amazon マシンイメージ (AMI) には、Microsoft Windows や Linux ディストリビューション (Amazon Linux 2、Ubuntu、Red Hat Enterprise Linux、CentOS、SUSE、Debian など) を含む、増え続けるオペレーティングシステムの一覧が事前に設定されています。可能な限り多くの選択肢を提供するため、私たちはパートナーやコミュニティと協力しています。AWS Marketplace には、EC2 インスタンス上で実行するように設計された、著名ベンダーからの有料/無料のソフトウェアが数多く揃っています。

メンテナンス

AWS は、すべての EC2 インスタンスタイプ全体で中断を最小限に抑えながら、ハードウェア、ソフトウェア、電源、ネットワークのメンテナンスを定期的に実施します。これは、ライブアップデートやライブ移行、冗長性があり同時メンテナンスが可能なシステムなど、AWS Global インフラストラクチャ全体にわたる技術やメソッドの組み合わせによって実現されています。ライブアップデートやライブ移行などの非侵入型のメンテナンス技術では、インスタンスの停止や再起動は必要ありません。お客様は、ライブ移行やライブアップデートの前、間、後に何らかのアクションを起こす必要はありません。これらのテクノロジーは、アプリケーションの稼働時間を向上させ、お客様の運用の手間を軽減するのに役立ちます。Amazon EC2 は、ライブアップデートを使用して、お客様のインスタンスへの影響を最小限に抑えながら、ソフトウェアを迅速にサーバーにデプロイします。ライブアップデートにより、お客様のワークロードは、セキュリティパッチ、インスタンスの新機能、パフォーマンスの改善など、最新のソフトウェアを搭載したサーバー上で実行されるようになります。Amazon EC2 は、ハードウェアのメンテナンス、インスタンスの配置の最適化、CPU リソースの動的な管理のために、稼働中のインスタンスをあるサーバーから別のサーバーに移動させる必要がある場合に、ライブ移行を使用します。Amazon EC2 は、非侵入型メンテナンス技術の範囲と適用を年々拡大しており、定期メンテナンスイベントは、定期メンテナンスを可能にする主要な手段ではなく、フォールバックオプションとなっています。

想定される使用目的と制約

このサービスのご利用には Amazon Web Services カスタマーアグリーメントが適用されます。