Amazon EC2 ハードウェア専有インスタンスを利用すべき理由

ハードウェア専有インスタンスは、お客様専用のハードウェアの VPC で実行される Amazon EC2 インスタンスです。ハードウェア専有インスタンスは、ホストハードウェアのレベルで、他の AWS アカウントに属するインスタンスから物理的に分離されています。ハードウェア専有インスタンスは、同じ AWS アカウントのハードウェア専有インスタンス以外のインスタンスとハードウェアを共有することがあります。ハードウェア専有インスタンスのオンデマンドの料金が必要です。リザーブドインスタンスを購入することで最大 70%、スポットインスタンスを購入することで最大 90% 節約できます。

専有ホストを使用して、お客様専用の物理サーバーで Amazon EC2 インスタンスを起動することもできます。Dedicated Hosts では、物理サーバーに配置されたインスタンスの状況に関する可視性と制御が強化されるため、同じ物理サーバーを安心して長期間使用できます。その結果、Dedicated Hosts を使用することで、Windows Server など、既存のサーバー限定のソフトウェアライセンスを使用でき、企業コンプライアンスと規制要件を満たすことができます。ハードウェア専有インスタンスと専有ホストを比較するには、このページにアクセスしてください。

料金

長期契約不要の従量制料金です。ハードウェア専有インスタンスの料金には、以下の 2 つの構成要素があります。(1) 時間あたりのインスタンスごとの使用料、(2) リージョンごとの専有料金 (実行しているハードウェア専有インスタンスの数にかかわらず、1 時間ごとに 1 回料金をお支払いいただくことになることにご注意ください)。

リージョンごとの専有料金

2 USD/時 – 1 つのリージョンで、タイプを問わずハードウェア専有インスタンスが 1 つでも稼働している場合、1 時間あたりの追加料金が課金されます。

注意: Red Hat は、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) のクラウド料金モデルを更新しました。2024 年 7 月 1 日より、EC2 RHEL の料金は vCPU 時間ベースの料金モデルに変更されています。新しい料金については、「RHEL on AWS Pricing」ページをご覧ください。

ハードウェア専有オンデマンドインスタンス

オンデマンドインスタンスは、長期間の契約なしに、時間単位で、コンピューティング性能についての料金をお支払いいただくというものです。

料金は、各インスタンスタイプに対して消費されたインスタンス時間ごとに設定されています。消費される 1 時間未満のインスタンス時間は、1 時間分として請求されます。

ハードウェア専有スポットインスタンス

スポットインスタンスでは、Amazon EC2 の未使用の容量の料金を提示して、時間単位で料金を支払うことができます。ハードウェア専有スポットインスタンスの料金は、標準のスポットインスタンスと同じです。スポットインスタンスの詳細については、こちらをクリックしてください。

ハードウェア専有リザーブドインスタンス

ハードウェア専有リザーブドインスタンスは容量を予約するものであるため、予約した数のインスタンスは必要になったときにいつでも起動できるという安心感があります。また、ハードウェア専有リザーブドインスタンスはオンデマンドインスタンスに比べて料金が大幅に割引となります (最大 75%)。リザーブドインスタンスの詳細については、こちらをクリックしてください。

  • 標準
  • コンバーティブル

*これはリザーブドインスタンス期間全体の月別お支払額の平均です。毎月の実際のお支払額は、その月の実際の時間数に時間使用料金を掛けて計算した金額、またはその月の実際の秒数に、3600 で除算した時間使用料金を掛けて計算した金額に相当します。これは、実行する EC2 ハードウェア専有インスタンスタイプに応じて決まります。時間単位のご利用単価は、リザーブドインスタンス期間全体の月別お支払額の合計をリザーブドインスタンス期間全体の総時間数 (1 年は 365 日とする) で除算したものに相当します。

**こちらに示した実質的時間単価は、オンデマンドの料金と比較したリザーブドインスタンスのコスト削減額の計算に役立てていただくためのものです。リザーブドインスタンスを購入すると、選択したリザーブドインスタンス期間が終了するまでの間、インスタンスを実行するかどうかにかかわらず 1 時間ごとに料金請求が発生します。実質的時間単価は、インスタンスのコストを 1 時間ごとに支払うと考えた場合の金額です。つまり、リザーブドインスタンスの期間全体の料金合計 (前払い分も含まれます) を、リザーブドインスタンス期間の各時間に分配すると考えます。

注: アジアパシフィック (大阪-ローカル) リージョンでは、リザーブドインスタンスおよびスポットインスタンスのみを提供しています。アジアパシフィック (大阪ローカル) リージョンにおけるオンデマンドのインスタンス料金は参考料金であり、リザーブドインスタンスの期限が切れて更新されなかった場合にのみ適用されます。

リザーブドインスタンスの従量制割引

リザーブドインスタンスの料金と従量制割引については、Amazon EC2 リザーブドインスタンスのページをご覧ください。

T3 Unlimited モードの料金

Unlimited モードの T3 インスタンスの場合、CPU クレジットは次のとおり請求されます。

  • Linux、RHEL、SLES の場合、vCPU 時間あたり 0.05 USD
  • Windows および SQL Web を使用する Windows の場合、vCPU 時間あたり 0.096 USD

CPU クレジット料金は、すべてのインスタンスサイズ、オンデマンドおよびリザーブドインスタンス、およびすべてのリージョンで同じです。

CPU クレジットの請求タイミングについては、Unlimited モードのドキュメントを参照してください。

AWS GovCloud リージョン

AWS GovCloud は、米国政府関連機関や業者が、その特定の規制およびコンプライアンス要件に対処して、機密扱いのワークロードをクラウドに移行できるように設計された AWS リージョンです。料金と新しい AWS GovCloud リージョンの詳細については、AWS GovCloud のウェブページをご覧ください。

開始方法

Amazon VPC でハードウェア専有インスタンスをご利用の際は、以下の手順で開始できます。

  1. AWS マネジメントコンソールを開いてログインします。
  2. Amazon VPC のタブに Amazon VPC がまだない場合は、Amazon VPC を作成します。
  3. [Launch Instance] (インスタンスを作成) を選択します。
  4. [Launch Instances Into Your Virtual Private Cloud] (Virtual Private Cloud にインスタンスを起動) を選択します。
  5. [Request Instances Wizard] (インスタンスウィザードをリクエスト) で、インスタンスのテナンシーを [Default] (デフォルト) から [Dedicated] (専用) に変更します。
  6. インスタンスの使用を開始します。このインスタンスは他のお客様が起動したインスタンスとハードウェアを共有することはありません。

AWS マネジメントコンソールは、インスタンスの起動と管理を行う使いやすいツールです。インスタンスの起動に関する詳しい情報をお探しの場合は、こちらで、AWS マネジメントコンソールで Amazon EC2 を使用する方法に関する簡単なチュートリアルをご覧いただけます。

サービス条件

AWS サービス条件の全文は、こちらでご確認いただけます。