全般

Q: Amazon Lookout for Vision とは何ですか?

Amazon Lookout for Vision は、オブジェクトの視覚的な欠陥を特定することで、産業生産の品質を向上させ、運用コストを削減するのに役立つ機械学習 (ML) サービスです。Amazon Lookout for Vision を使用すると、視覚的な欠陥を大規模に識別し、手動検査の利用を減らすことができます。

Q: Amazon Lookout for Vision で何ができますか?

Amazon Lookout for Vision では、コンピュータビジョンを使用して製品の欠陥を特定し、製造ラインの品質検査プロセスを自動化できます。

Q: Amazon Lookout for Vision の使用を開始するにはどうすればよいですか?

Amazon Lookout for Vision にまだサインアップしていない場合は、Amazon Lookout for Vision ページで [Amazon Lookout for Vision を試す] を選択して、サインアッププロセスを完了します。Amazon Web Services アカウントが必要です。AWS アカウントをまだお持ちでない場合は、サインアッププロセス中に画面の指示に従って作成してください。サインアップしたら、Amazon Lookout for Vision コンソール を使用して独自の画像で Amazon Lookout for Vision を試すか、Amazon Lookout for Vision SDK をダウンロードして、独自のアプリケーションの作成を開始します。詳細については、開始方法のガイドをご参照ください。

Q: Amazon Lookout for Vision の最も一般的なユースケースは何ですか?

最も一般的なユースケースは次のとおりです。

• 部品の損傷を検出する: 溶接、へこみ、亀裂、気泡、表面の色、およびオブジェクトの形状に関連する欠陥を検出できます。
• 欠けているコンポーネントを特定する: 特定の許容範囲内でのオブジェクトの有無や配置に関連する欠けているコンポーネントまたはパーツを特定できます。
• プロセスの問題を明らかにする: 繰り返し発生する欠陥を検出できます。これは、プロセスに問題があることを示している可能性があります。

Q: Amazon Lookout for Vision を使用するには、機械学習の専門知識が必要ですか?

いいえ。Amazon Lookout for Vision では、機械学習や深層学習のパイプラインを構築、維持、理解する必要がありません。

異常検出などの複雑なコンピュータビジョンタスクで正確な結果を得るには、深層学習システムを適切に調整し、ラベル付きのグラウンドトゥルースデータでトレーニングする必要があります。データを正しく調達、整理、ラベル付けするには時間とコストがかかります。さらに、深層ニューラルネットワークのトレーニングは費用がかかり、多くの場合、グラフィック処理ユニット (GPU) を使用して構築されたカスタムハードウェアが必要になります。

Amazon Lookout for Vision は完全に管理されており、欠陥検出タスク用の異常検出手法が用意されているため、深層学習パイプラインの作成に時間とリソースを費やす必要はありません。Amazon Lookout for Vision では、最新の調査に基づいて構築し、新しいトレーニングデータを調達することにより、モデルの精度を継続的に向上させています。これにより、ビジネス価値の最大化に集中できます。

Q: 欠陥検出モデルのトレーニングには、何点の画像が必要ですか?

異常検出モデルのトレーニングに必要な画像数は、モデルに欠陥を予測させたい生産ラインの変動性とトレーニングデータの品質に左右されます。例えば、照明、ズームレベル、関心領域へのフォーカス、および位置合わせが一定である場合、わずか 30 枚の画像から始めることができますが、多くのバリエーション (照明、位置合わせ、視点) を使用するより複雑なユースケースでは、何百ものトレーニング例と高品質のアノテーションが必要となる可能性があります。ラベリングされた画像を多数お持ちの場合は、できるだけ多くの画像を使ってモデルをトレーニングすることをお勧めします。トレーニングデータセットのサイズの上限については、ドキュメントを参照してください。

欠陥検出モデルを高精度でトレーニングするには数百の画像が必要になる場合がありますが、Lookout for Vision でモデルをより少ない画像でトレーニングすることから初めて、テスト結果を確認して機能しない場所を把握して、新しいトレーニング画像を追加していけます。次に、モデルを再度トレーニングして、モデルを繰り返し改善していきます。

Q: トレーニングが失敗しました。それでも請求されますか?

いいえ。トレーニングが失敗したら、コンピューティングリソースに対する料金の請求はありません。

Q: 欠陥検出モデルにはどれぐらい推論計算リソースをプロビジョニングすべきですか?

並行推論コンピューティングリソースの必要数は、ある時点で処理する必要のある画像数に左右されます。ある 1 つのリソースのスループットは、画像のサイズ、画像の複雑さ、欠陥検出モデルの複雑さなどの要因に左右されます。ユーザーには、モデルをプロビジョンすべき頻度、ある時点で処理すべき画像数をモニタリングすることをお勧めします。これで、モデルのプロビジョニングの効率性が最大化できるようにスケジューリングできることになります。生産ラインの統合が完了したら、スケジュールされた時間にモデルのプロビジョニングを開始し、すべてのイメージを処理してから、プロビジョニングを停止する必要があります。プロビジョニングを停止しないと、画像が処理されていなくても請求対象となります。

Q: Amazon Lookout for Vision でサポートされている画像形式は何ですか?

Amazon Lookout for Vision は現在、JPEG および PNG の画像形式をサポートしています。画像はバイト配列として送信できます。

Q: Amazon Lookout for Vision で使用できるファイルサイズはどのくらいですか?

Amazon Lookout for Vision は、最大 5 MB の画像ファイルサイズをサポートしています。

Q: プロセスエンジニアまたはオペレーターが Amazon Lookout for Vision の予測をレビューするにはどうすればよいですか?

Amazon Lookout for Vision では Amazon Augmented AI (Amazon A2I) を使用できるため、Amazon Lookout for Vision から人間のレビュー担当者 (プロセスエンジニア、品質マネージャー、またはオペレーター) に信頼性の低い予測をルーティングできます。Amazon A2I が予測をレビュー担当者にルーティングする条件を、信頼スコアのしきい値またはランダムサンプリングのパーセンテージのいずれかで指定できます。これらのしきい値を調整して、精度と費用対効果の適切なバランスを実現できます。これで、監査を実装し、予測の精度を定期的にモニタリングできるようになります。Amazon A2I には、レビュー担当者がレビュータスクを完了するために必要なすべての指示とツールを含むウェブインターフェイスも装備されています。Amazon Lookout for Vision を使用した人によるレビューの実施に関する詳細は、Amazon A2I ウェブページを参照してください。

Q: 自分の Amazon Lookout for Vision モデルをエッジで使用できますか?

はい、Amazon Lookout for Vision モデルは、AWS IoT Greengrass を使用してエッジで使用できます。  詳細については、開始方法のガイドをご参照ください。

Q: Amazon Lookout for Vision でサポートされているハードウェアデバイスには何がありますか? 

AWS IoT Greengrass を使用して、任意のハードウェアデバイスに Amazon Lookout for Vision モデルをデプロイできます。Amazon Lookout for Vision モデルは、NVIDIA Jetson エッジアプライアンスまたは x86 コンピューティングプラットフォーム (NVIDIA GPU アクセラレーターを備えた Linux を実行しているもの) にデプロイできます。私たちは、Amazon SageMaker Neo を使用して、エッジ互換性のあるモデルをコンパイルしています。サポートの対象になっているデバイスのリストについてはこちらをご覧ください。

 

料金と可用性

Q: Amazon Lookout for Vision の料金はいくらですか?

最新の料金情報については、Amazon Lookout for Vision の料金ページを参照してください。

Q: Amazon Lookout for Vision では AWS 無料利用枠を利用できますか?

はい。AWS の無料利用枠の一環として、Amazon Lookout for Vision を無料で開始していただけます。無料利用枠は 3 か月間利用でき、無料クラウドトレーニングが 10 時間、無料クラウド推論が 1 か月あたり最大 4 時間、無料エッジ推論が 1 か月あたり最大 5 ユニット含まれます。  詳細については、料金ページをご覧ください

Q: Amazon Lookout for Vision で課金対象となる API はどれですか?

Amazon Lookout for Vision は、トレーニング操作用の CreateModel API、および StartModel API と StopModel API の使用間の合計経過分に対して料金を請求します。Amazon Lookout for Vision の料金は、トレーニングの期間と推論の分数に基づいています。

Q: Amazon Lookout for Vision はどの AWS リージョンで利用できますか?

今日、Amazon Lookout for Vision は、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)、欧州 (フランクフルト)、アジアパシフィック (東京)、およびアジアパシフィック (ソウル) でご利用いただけます。また、今後数か月以内に追加のリージョンでも利用可能になる予定です。

Q: モデルパッケージング API の料金はかかりますか?

いいえ、Lookout for Vision モデルが異常を検出するためにアクティブに使用されている場合にのみ課金されます。モデルパッケージング API では、トレーニング済みの Lookout for Vision を AWS IoT Greengrass コンポーネントとしてパッケージ化し、任意のハードウェアデバイスにデプロイすることができます。詳細については、開始方法のガイドをご参照ください。

アクセスコントロール

Q: Amazon Lookout for Vision の使用権限を制御するにはどうすればよいですか?

Amazon Lookout for Vision は、AWS Identity and Access Management (IAM) に統合されています。IAM のポリシーを使用して、許可されたユーザーのみが Amazon Lookout for Vision API にアクセスするようにできます。詳細については、Amazon Lookout for Vision の認証とアクセスコントロールのページを参照してください。

データプライバシー

Q: Amazon Lookout for Vision によって処理された画像入力は保存されますか? AWS ではそれがどのように利用されますか?

Amazon Lookout for Vision は、サービスの提供と保守、Amazon Lookout for Vision や他の Amazon ML/AI 技術の品質の向上のためにのみ、サービスによって処理された画像入力を保存して使用することができます。関連する技術の開発やトレーニングを含め、Amazon Lookout for Vision のお客様体験を継続的に改善するには、コンテンツの使用が不可欠です。AWS では、お客様のコンテンツに含まれる個人情報を使用して、お客様やお客様のエンドユーザーを製品、サービス、またはマーケティングのターゲットにすることはありません。 

お客様からの信頼、プライバシー、およびお客様のコンテンツのセキュリティは AWS の最優先事項です。AWS では、転送時および保管時における暗号化など、お客様のコンテンツへの不正なアクセスと開示を防ぐために設計された適切かつ高度な技術的制御と物理的制御を実装して、AWS によるデータの使用がお客様に対する AWS のコミットメントに適合することを確実にします。詳細については、https://aws.amazon.com/compliance/data-privacy-faq/ を参照してください。AWS Organizations オプトアウトポリシーを使用して、Amazon Lookout for Vision や他の Amazon ML/AI 技術の品質の向上を目的としてお客様の画像入力が保存されることがないようにオプトアウトすることができます。オプトアウトする方法の詳細については、Managing AI services opt-out policy を参照してください。

Q: Amazon Lookout for Vision で処理されたコンテンツが、Amazon Lookout for Vision を使用している AWS リージョンの外に移動されることはありますか?

Amazon Lookout for Vision が処理したコンテンツは、お客様が Amazon Lookout for Vision を利用している AWS リージョン内で暗号化され、保存されます。Amazon Lookout for Vision で処理されたコンテンツの一部は、Amazon Lookout for Vision のカスタマーエクスペリエンスやその他の Amazon 機械学習/人工知能技術の継続的な改善と開発に関連する場合のみ、別の AWS リージョンに保存されることがあります。

Amazon Lookout for Vision や他の Amazon ML/AI 技術の品質の向上を目的として、お客様のコンテンツが保存されないようにオプトアウトする場合は、AWS Support までお問い合わせください。他の AWS リージョンにお客様のコンテンツが保存されることはありません。お使いのアカウントに関連付けられているコンテンツの削除は、AWS Support に連絡することでリクエストできます。お客様からの信頼、プライバシー、およびお客様のコンテンツのセキュリティは AWS の最優先事項です。AWS では、転送時および保管時における暗号化など、お客様のコンテンツへの不正なアクセスと開示を防ぐために設計された適切かつ高度な技術的制御と物理的制御を実装して、AWS によるデータの使用がお客様に対する AWS のコミットメントに適合することを確実にします。 詳細については、https://aws.amazon.com/compliance/data-privacy-faq/ をご参照ください。

終了

Q: Lookout for Vision が終了するのはいつですか?

2024 年 10 月 10 日より、新規のお客様はこのサービスにアクセスできなくなります。現在ご利用のお客様は、2025 年 10 月 31 日までサービスを通常どおりご利用いただけます。その時までに、お客様はアプリケーションを別のソリューションに移し、データを Lookout for Vision から移行する必要があります。2025 年 10 月 31 日以降、Lookout for Vision にアクセスしようとするクラウドアプリケーションは動作しなくなります。

Q: 既存のお客様にはどのような影響がありますか?

既存のお客様は、2025 年 10 月 31 日まで通常どおりサービスをご利用いただけます。その後、Lookout for Vision にアクセスしようとするクラウドアプリケーションは動作しなくなります。Lookout for Vision を実行するエッジアプリケーションは、クラウドサービスの廃止後も引き続き実行されますが、新しいモデルトレーニングで更新することはできません。

Q: どのような代替案を検討すべきですか?
AWS では、Lookout for Vision の代わりに使用できるさまざまなコンピュータービジョンと AI/ML サービスを提供しています。Lookout for Vision モデルの代わりに Amazon SageMaker (SageMaker JumpStart で利用できる事前トレーニング済みのモデルを含む) を検討することや、Amazon Bedrock を使ってユースケースをサポートできるかどうかを評価することをお客様にお勧めします。AWS パートナーネットワークには、Computer Vision for Quality Insights の専門知識を持つパートナーが提供するソリューションもいくつか用意されており、お客様が検討することができます。

Q: Lookout for Vision から移行するにはどうすればいいですか?

Lookout for Vision は、トレーニングデータやテストデータをイメージとしてエクスポートする機能に加えて、Lookout for Vision の外部でモデルをトレーニングするために使用できるマニフェストファイルとしてエクスポートする機能をサポートしています。その後、お客様はアプリケーションを更新して Lookout for Vision モデルを代替モデルまたはサービスに置き換えることができます。詳細については、「Lookout for Vision の代替手段を探る」を参照してください。

Q: 2024 年 10 月 10 日以降に問題が発生した場合、どのようなサポートを受けられますか?
AWS は、終了通知期間の末日 (2025 年 10 月 31 日) まで、お客様が現在受けているものと同じレベルの Lookout for Vision のサポートを提供し続けます。サポート要件については、AWS サポートにお問い合わせください。

Q: S3 の画像は影響を受けますか?

Lookout for Vision にインポートするために S3 に保存されている画像は影響を受けず、Lookout for Vision サービスが終了した後もそのまま残ります。Lookout for Vision サービスの終了後は、Lookout for Vision サービス自体の画像のみが使用できなくなります。

Q: Lookout for Vision からモデルをエクスポートして、サービスの終了後に使用することはできますか?

はい。サービス外で使用するために Lookout for Vision にパッケージ化されたモデルは、クラウドサービスが終了した後も引き続き動作します。2025 年 10 月 31 日にサービスが終了した後は、新しいモデルや更新されたモデルをトレーニングまたはデプロイすることはできませんが、それまでは新しいモデルを構築でき、サービスが終了する前にパッケージ化されたモデルは、クラウドサービスの終了後も引き続き使用できます。

Q: Lookout for Vision に何か新しい機能が追加される予定はありますか?

AWS は、終了通知期間中も Lookout for Vision のセキュリティと可用性の向上に引き続き投資しますが、現在からサービスの終了までの間に新機能を導入する予定はありません。

Amazon Lookout for Vision のリソースをご覧ください

利用できるリソースの詳細については、Amazon Lookout for Vision リソースページをご覧ください。

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