AWS Migration Hub の機能は、移行とモダナイゼーションのプロセスを簡素化および加速するように設計されており、実証済みのジャーニーテンプレートを通じてステップバイステップのガイダンスとチーム間のコラボレーションによるガイド付きのエクスペリエンスを提供します。Migration Hub は、移行ニーズの評価、移行とモダナイゼーション戦略の定義、オートメーションの利用による変革の簡素化を支援する単一のサイトです。AWS がどのようにアプリケーションのリホスト、リプラットフォーム、リファクタリングを加速できるかをご覧ください。
Migration Hub ジャーニーでは、AWS への移行を成功させるために必要なすべてのステップが表示されるため、移行の実行と追跡が容易になります。ジャーニーには、移行のすべての段階で完了すべき推奨タスクに関するガイダンスが記載されています。Migration Hub ジャーニーには、各サブタスクを実行するためのカスタマイズ可能なステップバイステップの実行ブックも用意されているため、プロジェクト計画にかかる時間が短縮され、クラウドの専門家への依存も軽減されます。
Migration Hub ジャーニーにより、パートナー、実務家、顧客間のコラボレーションが可能になり、予定どおりに予算内で作業を進めることができます。あらかじめ定義された役割 (管理者、寄稿者) を用意して、他のユーザー (パートナーや AWS 担当者を含む) を招待して共同作業を始めましょう。権限に基づいて、ユーザーは個々のタスクをエキスパートに割り当てたり、遅延またはブロックされたタスクに関する自動通知を受け取ったり、アーティファクトを1か所にアップロードしたりできるため、コンテキストが失われることはありません。
AWS Migration Hub により、オンプレミスサーバーやアプリケーションの情報をインポートできるようになります。あるいは、VMware 環境でのエージェントレスな手法である AWS Discovery Agent や AWS Discovery Collector を使用することで、より詳細な情報収集が行えます。
AWS Migration Hub のネットワーク可視化機能では、サーバーとその依存関係をすばやく特定することで、移行計画の策定を迅速化できます。この機能により、サーバーのロールの特定や、アプリケーション単位でのサーバーのグループ化が行えます。ネットワークの可視化機能を使用するには、最初に Discovery Agents をインストールします。その後、[Data Collectors] (データコレクタ) のページからデータの収集を開始します。
AWS Migration Hub Strategy Recommendations では、オンプレミスや AWS で稼働しているアプリケーションの移行、近代化戦略を簡単に構築できるようになりました。Strategy Recommendations はアプリケーションを分析して、大規模の移行とモダナイズを最適に行うための戦略とツールを決定します。
Migration Hub Orchestrator は、1) HANA データベースによる SAP NetWeaver ベースのアプリケーションの移行、2) あらゆるアプリケーションの Amazon EC2 へのリホスト、3) SQL Server データベースの Amazon EC2 へのリホスト、4) SQL Server データベースの Amazon RDS へのリプラットフォーム、5) オンプレミスの仮想マシンイメージの AWS へのインポート、6) 再定義のワークフローテンプレートを使用してアプリケーションの移行を迅速化します。.NET および Java アプリケーションを AWS Fargate の Amazon エラスティックコンテナサービス (ECS) にプラットフォーム化します。
AWS Migration Hub ダッシュボードではリホストとリプラットフォームの移行に関する最新状況とメトリクスが表示されます。このため、移行の進行状況をすばやく把握し、発生した問題の特定とトラブルシューティングを行うこともできます。Migration Hub では、お使いの移行ツールがサポートされている AWS リージョンへの移行状況を追跡できます。統合されたツールを使用すると、移行先のリージョンにかかわりなく、移行状況が Migration Hub に表示されます。
AWS Migration Hub Refactor Spaces は、マイクロサービスへの増分アプリケーションリファクタリングの開始点です。Refactor Spaces は、増分リファクタリングのために AWS インフラストラクチャを構築および運用するといった、差別化につながらない手間のかかる作業を排除します。Refactor Spaces を使用すると、アプリケーションがマイクロサービスになったり、マイクロサービスに書き込まれる新たな機能で既存のアプリケーションが拡張されたりするリスクを低減できます。 Refactor Spaces 環境は、AWS アカウント間のネットワークを橋渡しし、個別アカウントの独立性を保ちながら、新規サービスと旧サービスの間で通信を行えるようにします。Refactor Spaces は、strangler-fig パターンをモデル化するアプリケーションプロキシを提供し、外部 HTTPS エンドポイントに新規サービスを透過的に追加し、新規サービスに段階的にトラフィックをルーティングできるようにします。これにより、アプリケーションの利用者に対して基となるアーキテクチャの変更を透過的に行えます。