AWS 上に構築された Treasure Data CDP を使用して顧客エンゲージメントを促進する Danone Indonesia

Danone Indonesia は、より健康的で持続可能な食生活を促進することを目指しています。同社の Specialized Nutrition 事業部門には複数のブランドがあり、これまでは各ブランドが複数のソースから独自の顧客データを収集していました。これはデータサイロを引き起こし、時間のかかる手作業を必要とするため、マーケティングや顧客関係管理の改善に役立つ実用的なインサイトを得ることが困難でした。同社は AWS を利用した Treasure Data のカスタマーデータプラットフォーム (CDP) を活用して、断片化されたデータソースを接続し、顧客の情報を 1 つの場所から把握してリードあたりのコストを削減するとともに、ターゲットを絞ったマーケティングを改善して、顧客のエンゲージメントとリテンションを促進しました。

1954 年以降、Danone Indonesia は持続可能で公平な栄養食品の提供に取り組んできました。同社は Specialized Nutrition 事業の一環として、SGM Eksplor、SGM Bunda、Lactamil、Bebelac、Nutrilon Royal などの製品を何百万もの顧客に提供しています。

Specialized Nutrition 事業の各ブランドは、店舗でのやり取り、ウェブサイト訪問、SMS、WhatsApp、E メール通信などのさまざまな顧客タッチポイントを通じて独自のデータを収集しています。従来は分離された Excel シートと CSV ファイルを使用して手動でデータを追跡していたため、更新は困難で、リードあたりのコスト (CPL) も高くなっていました。さらに、データが断片化されているため、顧客の行動を分析して、成長を続ける Danone Indonesia のビジネスを支援するために最も効果的なマーケティング戦略とエンゲージメント戦略を特定することは困難でした。

Danone Indonesia では複数のデータポイントを集約して分析を行い、消費者行動に関するインサイトを取得できるソリューションを探していました。競合他社なども含めて複数のベンダーを検討した結果、同社は AWS パートナーである Treasure Data を選択しました。このカスタマーデータプラットフォーム (CDP) は Amazon Web Services (AWS) 上に構築されています。Treasure Data の CDP はデータの統合を効率化して複雑さを排除し、関連するインサイトを提供することによって、購入ジャーニー全体を通じてパーソナライズされた独自のカスタマーエクスペリエンスを実現します。Treasure Data は AWS リテールおよびデータと分析コンピテンシーパートナーであり、AWS Marketplace でサービスを提供しています。Treasure Data CDP は、Amazon Advertising、Amazon Kinesis Data Streams、Amazon Redshift、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) のような多くの AWS ソリューションを利用して構築され、統合されています。

Treasure Data チームのサポートを受けて、Danone Indonesia は CDP サービスを迅速かつ簡単に導入できました。「導入プロセスは非常にシームレスでした。多くのサポートにより、すべてがスムーズに進みました」と Danone Indonesia の Digital Analytics Manager である Epsilon Analisa Akbar 氏は述べました。さらに、同社の Senior IS Analyst である Henri Denafel 氏は次のように言います。「Treasure Data チームは各メンバーの知識とインサイトによって素晴らしい仕事をしてくれました。彼らがプロジェクトを成功に導いたのです」

クレジット: Danone Indonesia

Treasure Data CDP は Danone Indonesia の課題に対し、複数のデータポイントから集約した単一の顧客ビューを作成する機能、より簡単かつコスト効率の高い方法で正確な顧客セグメントにリーチする機能、パーソナライズされたメッセージ、オファー、推奨事項を使用して最適なタイミングで顧客を引き付ける機能という 3 つの側面からソリューションを提供します。「Treasure Data を使用すると、複数のデータソースを 1 つのデータベースにまとめ、そのデータをさまざまな変数で正規化できるため、顧客プロファイルを充実させることができます」と Epsilon Analisa Akbar 氏は述べました。

Treasure Data の CDP によって、Danone Indonesia ではこれまで不可能だったほぼリアルタイムでの消費者行動の分析が実現しました。その結果、同社は顧客をより適切にセグメント化して、すべての顧客関係管理 (CRM) プラットフォームとツールでの自動投稿を含む、より正確で効果的なマーケティング戦略を構築できるようになりました。よりターゲットを絞ったマーケティングでは、広告と CRM のセグメントや支出を最適化でき、全体的な CPL が低くなります。

重要なのは、Treasure Data が Danone Indonesia のカスタマーサポートラインである Careline を含む、さまざまな消費者データソースと連携していることです。「当社のデータベースを Careline に接続できるため、顧客との過去のやり取りに基づいて有意義な会話を促し、エンゲージメントを向上できます」と Epsilon Analisa Akbar 氏は話します。Danone Indonesia は Treasure Data を使用して、顧客からサポートを求められた際に消費者の関心を迅速に特定し、ウェブサイトでのエンゲージメントを追跡して購入履歴を確認できるようになりました。このような 360 度の顧客ビューによって、よりパーソナライズされたカスタマージャーニーと全体的なエクスペリエンスの向上が実現します。その結果、Danone Indonesia では顧客のリテンションが向上しました。これは事業の成功と持続的な成長に不可欠な指標です。

Danone Indonesia は顧客の信頼を維持するため、特に個人を特定できる情報 (PII) について、データのプライバシーとセキュリティに関する厳格なポリシーを定めています。Treasure Data は Danone Indonesia のプライバシーポリシーを遵守しており、実際に会社のセキュリティ体制を改善しています。「Treasure Data のセキュリティ設定は非常に詳細で、ニーズに合わせてカスタマイズできます」と Henri Denafel 氏は話します。「Treasure Data との連携により、個人情報に関するデータセキュリティが強化されました」 Danone では、プライバシーとセキュリティの向上が顧客のリテンションにとって極めて重要であると考えています。

将来を見据える Danone Indonesia は Treasure Data チームとのコラボレーションに引き続き取り組むことに意欲を示しており、Henri Denafel 氏は「Treasure Data との連携を今後数年間のプロジェクトにも拡大することを計画しています」と述べています。