AWS Personal Health Dashboard

Personal Health Dashboard には、お客様のアプリケーションを動かす AWS サービスのステータスがパーソナライズされて表示されます。Personal Health Dashboard を使用すると、お客様のアカウントに影響を及ぼす可能性のあるオペレーション上の具体的な問題について知ることができます。例えば、 Amazon Elastic Block Store (EBS) ボリュームの紛失イベントについて通知を受け、これはAmazon EC2 インスタンスに関連付けられていたとします。このイベントを使用して影響を受けたリソースのステータスを素早く表示し、トラブルシューティングおよび修復手順の決定ができます。

Service Health Dashboard とは異なり、Personal Health Dashboard は、お客様のアカウントに影響を及ぼす可能性のある特定のイベントに対してアラートを作成できます。E メールやモバイル通知などの複数のチャネルでアラートを設定することが可能なため、適切なタイミングで重要な情報を受け取って、変更予定を計画的に立てることができます。たとえば、Amazon EC2 インスタンスのいずれかにメンテナンスイベントがスケジューリングされた場合には、計画を立てるのに役立つ情報が含まれるアラートを受け取って、来たるべき変更に関連する問題に対し事前に対応できます。

通知されるアラートには、修復の詳細と具体的なガイダンスが含まれているため、お客様のリソースに影響を及ぼす可能性のあるイベントに対してアクションを起こせます。例えば、ハードウェアの問題で Amazon Elastic Block Store (EBS) ボリュームの 1 つが影響を受ける場合、アラートには影響を受けたリソースの一覧と推奨事項、スナップショットからボリュームを復元する際に役立つリンクが含まれています。これにより、問題解決にかかる時間を短縮できます。

Amazon CloudWatch Events を使用してカスタムルールを構築し、AWS Lambda 関数などのターゲットを選択し、特定にベントについて自動化された改善措置を定義することができます。 

Personal Health Dashboard で使用しているサービスの AWS Health API を使用すると、状態データと通知を、社内またはサードパーティー製の既存の IT 管理ツールに統合できます。AWS Health API は、AWS Business Support と AWS Enterprise Support のプランに含まれています。 

Personal Health Dashboard はアクセスコントロールをサポートして、イベントのメタデータに基づいてアクセス許可を設定できるようになりました。このため、AWS Identity and Access Management (IAM) のユーザーに、イベントタイプ、具体的なサービス、またはその他のロールに応じた属性といった属性に基づいてアクセスを付与または拒否できます。セキュリティイベントのような機密イベントについては、見る必要のあるユーザーのみにアクセスを制限できます。

AWS Organizations を使用している場合、AWS Health では組織内のすべてのアカウントからの通知を集約できます。このため、お客様の組織の個々のアカウントに書き込まれたすべての AWS Health イベント（オペレーション上の問題、メンテナンス作業予定、アカウントへの通知など）について、一元的なリアルタイム表示が可能です。