AWS Protonは、セルフサービスデプロイのためのインフラストラクチャを定義し更新することで、プラットフォームとDevOpsエンジニアの影響力を拡大することを支援します。Protonでは、セキュリティ、コスト、およびコンプライアンスの目標を達成するために、ユーザーが標準的な検証済みのテンプレートを作成し、それを基にデベロッパーがターンキーで使用できるようにします。
継続的インテグレーション/継続的デリバリー（CI/CD）構成で数百、数千のマイクロサービスを維持することは、最も有能なプラットフォーム・チームにとっても困難なタスクです。AWS Protonは、最新のアプリケーションのソフトウェア開発ライフサイクル全体をサポートするために最適化されたデプロイワークフローツールで、プラットフォームチームがこの複雑性を管理できるよう支援します。
AWS Protonは、プラットフォームとDevOpsエンジニアがアプリケーションスタックのテンプレートを簡単に作成できるようにします。これには、デベロッパーが利用できるCI/CDパイプラインも含まれます。アプリケーションのインフラストラクチャをデプロイするために、アプリケーションプログラミングインターフェイス（API）、コマンドラインインターフェイス（CLI）、ユーザーインターフェイス（UI）からリクエストを出すと、チケットを切ったりパイプラインを手動で設定する必要なくすぐにデプロイすることができるのです。
Amazon 仮想プライベートクラウド（VPC）のような既存の共有リソースをAWS Protonに取り込むことができます。デベロッパーは、標準環境にデプロイするのと同じ方法で、Protonで管理された環境にデプロイすることができます。
パイプラインの有無に関わらず、サービステンプレートを作成します。AWS Protonは、サービスの定義、プロビジョニング、およびデプロイを柔軟に行えるようにします。デベロッパーはサービスに必要な入力パラメータを提供するだけでよく、プラットフォームチームはAWS Protonの中央管理機能を利用して、すべてのデプロイを最新に保つことができます。
既存のテンプレートでより多様なユースケースに対応したい場合、Protonのサービスコンポーネントによって、1つのテンプレートで対応できるユースケースを拡張することができます。デベロッパーは、Infrastructure-as-Codeのテンプレートを提供することで、コンポーネントを作成し、そのコンポーネントをサービスに関連付けることができます。
AWS Proton は、マルチアカウントのインフラストラクチャをサポートしており、プラットフォーム運用者が複数の AWS アカウントにまたがって安全にアーキテクチャを構成することができます。AWS Proton を使って、複数アカウントの環境やサービスをすべて 1 つのアカウントで管理することができます。
使い慣れた AWS マネジメントコンソール や CLI を使って、ユーザーインターフェイスをカスタマイズすることができます。AWS Protonのインターフェイスは、サービスをデプロイできる環境などの共有リソースの作成とデプロイするプロセスをガイドします。 また、Protonでは、AWS CloudFormation を利用して、コンピューティング、データベース、およびその他多くのリソースなどのインフラストラクチャをシンプルな宣言型スタイルでデプロイする機能など、エンドツーエンドのプロビジョニングサポートを提供しています。
AWS Proton は、インフラストラクチャテンプレートのバージョニングをサポートし、デベロッパーに対して古いデプロイのためのアップグレードを提供します。
AWS Protonは、すべてのプロビジョニングリソースにユニークな識別子で自動的にタグ付けし、AWS Proton固有のテンプレートまたは環境から来るすべてのプロビジョニングリソースを識別できるようにします。これにより、テンプレート、環境、サービスなど、あらゆるAWS Protonリソースに対して、タグベースのコスト管理およびタグベースのアクセス制御を容易に実装することができます。親リソースに適用されたタグを、その子リソースに反映させることで、タグ付けプロセスの効率化と一貫性を確保することができます。
プラットフォームエンジニアは、AWS Protonを使用してスタックを作成し、バージョン管理された再利用可能なテンプレートとしてProtonに保存・管理することができます。これらのスタックは、コンピューティング、ネットワーキング、コードパイプライン、セキュリティ、モニタリングリソースなどといった、サービスのプロビジョニング、デプロイ、管理に必要なものすべてを備えたシンプルな宣言型スタイルのコードとして、インフラストラクチャを使用して定義されます。プラットフォームエンジニアは、環境とサービスのスタックを作成し、通常、環境をデプロイします。そして、Protonを利用することで、デベロッパーはアプリケーションに必要なサービスインフラストラクチャをセルフサービスで導入することができます。
お客様は、テンプレートのアップデートを、お客様自身で独立したgitリポジトリから管理することができます。テンプレートを作成し、gitリポジトリにアップロードすると、変更がコミットされた際にProtonが自動的に同期し、新しいバージョンを作成します。これにより、手作業の工程とヒューマンエラーの可能性を減らすことができます。
AWS Proton は、Git を使った Proton サービスの更新をサポートしています。お客様は設定ファイルを作成して、どのブランチが Proton サービスのどのインスタンスに対応するかを選択できます。これにより、Git デプロイ管理を使用しながら、ステージングブランチで変更をテストし、変更を本番稼働環境にプッシュできます。