従量課金制

Amazon Route 53 では、前金の支払いは必要なく、ドメインに返答するクエリ数の制限がありません。他の AWS サービスと同様に、使用時に使用したものに対してのみ支払いを行います。

  • ホストゾーンの管理: Route 53 で管理される各ホストゾーンについての月額料金をお支払いいただきます。
  • DNS クエリの処理: Route 53 サービスによって応答されるすべての DNS クエリについて料金が発生します。ただし、Elastic Load Balancing インスタンス、Amazon CloudFront ディストリビューション、AWS Elastic Beanstalk 環境、Amazon API Gateway、Amazon VPC エンドポイント、または Amazon S3 ウェブサイトバケットにマッピングされたエイリアス A レコードに対するクエリを除き、これらのクエリは追加料金なしで提供されます。
  • ドメイン名の管理: Route 53 経由で登録されたか、または Route 53 に転送された各ドメイン名についての年間料金をお支払いいただきます。

AWS が発行する毎月の請求書には、Route 53 サービスの合計使用量と金額 (USD) が、他の AWS サービスとは別に記載されます。

料金の要素

  • 権威 DNS
  •  

    ホストゾーンとレコード

    • ホストゾーンあたり 0.50 USD/月 (最初の 25 個のホストゾーン)
    • ホストゾーンあたり 0.10 USD/月 (それを超えるホストゾーン)

    上記の 1 か月あたりのホストゾーンの料金は、1 か月に満たない分について按分計算されません。ホストゾーンは作成した時点で課金され、翌月からは各月の初日に請求されます。テストできるように、作成後 12 時間以内に削除されたホストゾーンについては料金がかかりませんが、パブリックホストゾーンでのクエリには以下の料金が適用されます。プライベートホストゾーンに対するクエリは、Route 53 のお客様に追加料金なしで提供されます。

    ホストゾーンには最大 10,000 件のレコードが含まれます。ホストゾーンあたりのレコード数が 10,000 件を超える場合は、各レコードについて 0.0015 USD/月が課金されます。

    500 個を超えるホストゾーン、または 1 つのホストゾーンに 1 万件を超えるレコードが必要な場合は、 お問い合わせください。

    DNS クエリ

    次のクエリ料金は按分計算されます: 例えば、1 か月あたり 10 万件の標準クエリが処理されるパブリックホストゾーンについては 0.04 USD が課金され、1 か月あたり 10 万件のレイテンシーベースルーティングクエリが処理されるパブリックホストゾーンについては 0.06 USD が課金されます。Route 53 では、プライベートホストゾーンに対するクエリに料金はかかりません。

    標準クエリ
    • 100 万件のクエリあたり 0.40 USD (最初の 10 億件のクエリ/月)
    • 100 万件のクエリあたり 0.20 USD (10 億件超のクエリ/月)
    レイテンシーベースのルーティングクエリ
    • 100 万件のクエリあたり 0.60 USD (最初の 10 億件のクエリ/月)
    • 100 万件のクエリあたり 0.30 USD (10 億件超のクエリ/月)
    ジオロケーションおよび地理的近接性のクエリ
    • 100 万件のクエリあたり 0.70 USD (最初の 10 億件のクエリ/月)
    • 100 万件のクエリあたり 0.35 USD (10 億件超のクエリ/月)
    IP ベースルーティングクエリ*
    • 100 万件のクエリあたり 0.80 USD (最初の 10 億件のクエリ/月)
    • 100 万件のクエリあたり 0.40 USD (10 億件超のクエリ/月)

    *1,000 IP (CIDR) ブロックまでの保管は無料ですが、1,000 ブロックを超える保管 IP ブロックについては、各 IP ブロックについて 0.0015 USD/月 (時間単位で按分) の料金がかかります。


    次の DNS クエリには標準料金がかかります:

    • ドメイン名またはサブドメイン名がレコード名と一致するが、レコードタイプが一致しないクエリ。例えば、acme.example.com についてレコードを作成して、タイプを A に指定したとします。この場合、acme.example.com について AAAA のタイプで受信されたクエリについては課金されます。一部のブラウザでは、特定のドメインとサブドメイン名のために A と AAAA の両方のクエリが自動的に送信されるため、該当する場合は A と AAAA の両方のレコードを作成することをお勧めします。
    • 存在しないレコード (w.example.com) のクエリ。

    エイリアスのクエリ

    Route 53 のお客様には、適格なエイリアスレコードについてのクエリを、追加料金なしでご利用いただけます。次のような AWS リソースではエイリアスレコードを作成できます。

    • Elastic Load Balancing
    • Amazon CloudFront ディストリビューション
    • AWS Elastic Beanstalk 環境
    • ウェブサイトのエンドポイントとして設定されている Amazon S3 バケット

    エイリアスレコードのためにサポートされている AWS リソースタイプの詳細なリストについては、「Route 53 デベロッパーガイド」の「レコードタイプ」セクションをご覧ください。

    Route 53 の使用状況レポートに記載されているすべてのクエリタイプについてエイリアスレコードを作成できます。すなわち、次のとおりです:

    • 標準クエリ (フェイルオーバー、複数値の返答、加重ルーティングポリシーを使用したレコード)、Route 53 の使用状況レポートに「Intra-AWS-DNS-Queries」と記載
    • レイテンシーベースルーティングクエリ (レイテンシールーティングポリシーを使用したレコード)、Route 53 の使用状況レポートに「Intra-AWS-LBR-Queries」と記載
    • Geo ルーティングクエリ (ジオロケーションと地理的近接性のルーティングポリシーを使用したレコード)、Route 53 の使用状況レポートに「Intra-AWS-Geo-Queries」と記載
    • IP ベースルーティングクエリ (IP ベースルーティングポリシーを使用したレコード)、Route 53 の使用状況レポートに「Intra-AWS-Cidr-Queries」と記載

    次の両方の要件を満たす DNS クエリは無料です:

    • クエリ内のドメイン名とサブドメイン名 (example.com や acme.example.com など)、およびレコードタイプ (A) がエイリアスレコードと一致する。
    • エイリアスのターゲットが、別の Route 53 レコードではなく AWS のリソースである。

    ドメイン名とタイプがレコードと一致する DNS クエリには、標準料金が適用されますが、このレコードのエイリアスのターゲットは、同じホストゾーン内での非エイリアスレコードとなります。他のエイリアスレコードを参照するエイリアスレコードのチェーンを作成する場合、およびチェーン内の最後のエイリアスレコードが、Elastic Load Balancer などの AWS リソースを参照している場合、DNS クエリについては課金されません。例えば、a.example.com が別のエイリアスレコード b.example.com を参照しているエイリアスレコードであるとします。b.example.com が Elastic Load Balancer などの AWS リソースにトラフィックをルーティングしている場合、a.example.com と b.example.com の両方で DNS クエリは無料になります。

    Route 53 と Amazon S3 間の API コール

    Route 53 コンソールを使用して、S3 への API コールを生成できます。エイリアスレコードのターゲットの特定などのアクションでは、LIST_ALL_MY_BUCKETS などの API コールが S3 に送信されます。このワークフローを開始した回数に応じて、S3 に対して実行された API コールは、LIST リクエストとして S3 の請求書に表示される課金対象となる可能性があります。詳細については、S3 の料金ページをご覧ください。

    権威 DNS クエリログ

    Route 53 では、権威 DNS クエリログについての料金は発生しません。ただし、DNS クエリログ記録を設定すると、データインジェスト、アーカイブ保存、分析を含む Amazon CloudWatch の料金が、米国東部 (バージニア) リージョンで発生します。CloudWatch の料金に関する詳細については、CloudWatch の料金ページをご覧ください。

    CloudWatch の料金は、DNS クエリログ内のエントリのサイズによって異なります。詳細については、「Route 53 デベロッパーガイド」の「DNS クエリログ」セクションに記載されている値をご覧ください。

    トラフィックフロー

    • ポリシーレコードあたり 50.00 USD/月

    Route 53 のトラフィックフローポリシーを特定のドメイン名 (www.example.com など) と関連付ける場合は、ポリシーレコードを作成して、そのトラフィックポリシーがこのドメイン名のためにトラフィックを管理するようにします。1 か月に満たない場合、上記の 1 か月あたりの料金は按分計算されます。ポリシーレコードを介してドメイン名に関連付けられていないトラフィックポリシーについては料金は発生しません。

  • ヘルスチェック
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    DNS フェイルオーバーの使用を追加料金なしで開始する*

    新規および既存のお客様は、同じ AWS アカウント内にあるか、同じ AWS アカウントにリンクされた AWS エンドポイントのために最大 50 件のヘルスチェックを無料で作成できます。

      AWS エンドポイント AWS 以外のエンドポイント
    基本的なヘルスチェック (計算されたヘルスチェックとメトリクスベースのヘルスチェックを含む) ヘルスチェックごとに 0.50 USD/月 ヘルスチェックごとに 0.75 USD/月
    オプションのヘルスチェック機能 (HTTPS、文字列マッチング、高速リクエスト間隔、レイテンシーの測定など) オプションのヘルスチェック機能ごとに 1.00 USD/月 オプションのヘルスチェック機能ごとに 2.00 USD/月

    上記のヘルスチェックの 1 か月あたりの料金は、1 か月に満たない分について按分計算されます。

    200 件を超えるヘルスチェックが必要な場合は、 お問い合わせください。

    *新規および既存のお客様は、自分の AWS アカウント内にあるか、その AWS アカウントにリンクされた最大 50 個の AWS エンドポイント (以下に記載) に対してヘルスチェックを無料で利用できます (「オファー」)。このオファーには、AWS カスタマーアグリーメントが適用され、AWS のサービス条件に基づく特別料金プログラムです。追加料金なしで利用できる量を超えて使用された分については、AWS の標準料金での請求が発生します。このオファー期間の終了時点で未使用分が残っていたとしても、繰り越されません。このオファーに基づくお客様による AWS サービスの使用量を計算する際には、すべての AWS リージョンにおける使用量を集計します。

    AWS エンドポイントとは、AWS 内で実行されるリソース (Amazon EC2 インスタンスなど) のうち、ヘルスチェックと同じ AWS アカウント内でプロビジョニングされるか、またはヘルスチェックと同じアカウントが請求先となっているものをいいます。計算されたヘルスチェックメトリクスベースのヘルスチェックは AWS エンドポイントのヘルスチェックとして請求されます。ウェブサイトエンドポイントとして設定されている Elastic Load Balancing のリソースまたは Amazon S3 バケットのヘルスチェックについては請求されません。Elastic Load Balancing のリソースおよび S3 ウェブサイトバケットのエンドポイントのヘルスチェックは、AWS によって自動的にプロビジョニングされます。これは Route 53 の一部として追加料金なしでご利用いただけます。

  • Resolver
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    Resolver エンドポイント

    DNS over HTTPS (DoH)* の有無にかかわらず Route 53 Resolver エンドポイントを設定して、オンプレミスのリソースとリージョン内の VPC の間、または AWS Outposts ラックと他のオンプレミスのリソースの間の DNS クエリを解決できます。Route 53 Resolver エンドポイントには、複数の IP アドレスが含まれています。各 IP アドレスは、1 つの Elastic Network Interface (ENI) に対応します。単一のアウトバウンドエンドポイントは、同じリージョン内の複数のアカウントによって作成された複数の VPC で使用できます。

    • ENI ごとに 0.125 USD/時間

    オンプレミスネットワークとの間の再帰的な DNS クエリ

    (インバウンドまたはアウトバウンドのいずれであっても) Route 53 Resolver エンドポイントを通過したクエリについてのみ課金されます。Route 53 Resolver を利用してローカルに解決したクエリについては課金されません。

    • 100 万件のクエリあたり 0.40 USD (最初の 10 億件のクエリ/月)
    • 100 万件のクエリあたり 0.20 USD (10 億件超のクエリ/月)

    *DoH の Resolver エンドポイントのサポートは、現在 AWS Outposts ラックではご利用いただけません。

    Resolver クエリログ

    Route 53 では、Resolver クエリログについての料金は発生しません。ただし、DNS クエリログ記録を設定すると、ログのために選択したターゲットとなる送信先に応じて、Amazon CloudWatch、Amazon S3、または Amazon Kinesis Data Firehose の料金が発生します。ログ料金の詳細については、CloudWatch の料金ページの「ログ」のセクションをご覧ください。

    Resolver DNS Firewall

    DNS クエリ

    ファイアウォールルールグループの関連付けがある VPC 内から発信される DNS クエリ、およびオンプレミスネットワークから、インバウンドリゾルバーエンドポイントを通過して、ファイアウォールルールグループの関連付けがある VPC に送信される DNS クエリについて料金が発生します。次の CNAME に起因する DNS ク エリも課金対象となりますのでご留意ください。

    • 100 万件のクエリあたり 0.60 USD (最初の 10 億件のクエリ/月)
    • 100 万件のクエリあたり 0.40 USD (10 億件超のクエリ/月)

    ドメイン名

    ルールグループ内のドメインリストに保存された個々のドメイン名に対しては、料金が発生します。管理されたドメインリストにあるドメイン名には、料金は発生しません。

    • 0.0005 USD/月 (時間単位で按分)

    マネージドドメインリスト

    ファイアウォールルール内のマネージドドメインリストを使用する場合、上記のドメイン名の料金は課金されませんが、マネージドドメインリストを使用するルールに照らして検査される DNS クエリについては課金されます。

     

     

  • ドメイン
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    ドメイン

    ドメイン名の料金は TLD により異なります。TLD 別の最新料金表を参照してください。ドメイン名は年単位で登録されます。料金は、別途記載がある場合を除いて、ドメイン単位、年単位です。現在、ドメイン登録についてのボリュームディスカウント料金は提供されていません。

    Route 53 のドメイン名の登録に関する料金または課金について、プロモーションクレジットを使用することはできません。プロモーションクレジットの使用に関する詳細については、こちらをクリックしてください。

    アカウントごとに登録できるドメイン名はデフォルトで 20 個に制限されています。制限の引き上げのご要望については、当社までお問い合わせください

  • Route 53 プロファイル
  • Route 53 プロファイル

    ルート53 プロファイルの場合、1 つのアカウントで作成されたプロファイルに関連するプロファイルと VPC の関連付けが 100 個まで、1 つの AWS アカウントあたり 1 時間あたりの料金は 0.75 USD です。最初の 100 のアソシエーションを超えると、プロファイルと VPC のアソシエーション 1 時間あたり 0.0014 USD の料金がかかります。最初の 100 件のプロファイルと VPC の関連付けの基本階層の時間単価には、AWS アカウントが所有するすべてのプロファイルの関連付けが含まれます。

    料金の例 1
    AWS アカウントは、米国東部 (バージニア北部) リージョンに 3 つのプロファイルを作成します。各プロファイルはアカウント内の 30 個の VPC に関連付けられており、3 つのプロファイルで合計 90 個の VPC が関連付けられています。

    プロファイルと VPC の関連付けの合計数 = 30 + 30 + 30 = 90

    30 日間の月末に、お客様の AWS アカウントに Route 53 プロファイルに関する以下の費用がかかります =
    [0.75 ドル (1 時間あたり) (最初の 100 台の VPC の場合) + 100 を超えた VPC アソシエーションの合計* 0.0014 ドル] x [24 時間 x 30 日]
    = [0.75ドル+ 0ドル] x 720
    = 540 ドル

    料金の例 2
    AWS アカウントは、米国東部 (バージニア北部) リージョンでプロファイルを作成します。プロファイルはアカウントの 50 個の VPC に関連付けられています。プロファイルは別の AWS アカウント (AWS リソースアクセスマネージャーを使用) とも共有され、そのアカウントの 50 個の VPC にプロファイルが関連付けられます。

    プロファイルと VPC の関連付けの合計数 = 100(所有者アカウントの 50 +共有アカウントの 50)

    30 日間の月末に、お客様の AWS アカウントに Route 53 プロファイルに関する以下の費用がかかります =
    [0.75 ドル (1 時間あたり) (最初の 100 台の VPC の場合) + 100 を超えた VPC アソシエーションの合計* 0.0014 ドル] x [24 時間 x 30 日]
    = [0.75ドル+ 0ドル] x 720
    = 540 ドル

    料金の例 3
    AWS アカウントは、米国東部 (バージニア北部) リージョンに Route 53 プロファイルを作成し、そのアカウントの 200 個の VPC に関連付けます。

    プロファイルと VPC の関連付けの合計数 = 200

    30 日間の月末に、お客様の AWS アカウントに Route 53 プロファイルに関する以下の費用がかかります =
    [0.75 ドル (1 時間あたり) (最初の 100 台の VPC の場合) + 100 を超えた VPC アソシエーションの合計* 0.0014 ドル] x [24 時間 x 30 日]
    = [0.75ドル+ 100 x 0.0014ドル] x 720
    = 640.8 USD

  • その他の機能
  • DNSSEC

    Route 53 は、パブリックホストゾーンで DNSSEC 署名を有効にしたり、Route 53 Resolver のために DNSSEC 検証を有効にしたりすることについて料金を請求することはありません。ただし、パブリックホストゾーンで DNSSEC 署名を有効にすると、プライベートキーの保存、およびゾーンに署名するためのそのキーのインスタンスの使用について、AWS Key Management Service (KMS) 料金が発生します。KMS の料金の詳細については、「Route 53 デベロッパーガイド」の「KMS key and ZSK management in Route 53」のセクションおよび KMS の料金ページをご覧ください。

    複数のパブリックホストゾーンにわたって KMS に保存されている単一のカスタマーマネージド AWS KMS キーを使用するように選択することができることにご留意ください。

料金に関するその他のリソース

AWS 料金計算ツール

AWS の月額料金を簡単に計算

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