地理空間機械学習向けの Amazon SageMaker のよくある質問

Q: 地理空間データとは何ですか?

地理空間データは、地表上のフィーチャーやオブジェクトを表します。地理空間データの第一のタイプは、点、線、多角形などの 2 次元の幾何学的形状を用いて、道路や土地などのオブジェクトの境界線を表現するベクトルデータです。ジオタグ付きの位置データもベクターデータと見なされます。これには、エッフェル塔などの名所、位置タグが付けられたソーシャルメディアの投稿、緯度と経度の座標、さまざまなスタイルや形式の住所が含まれます。2 番目のタイプの地理空間データは、衛星、空中プラットフォーム、またはリモートセンシングプラットフォームで収集された画像などのラスターデータです。このデータタイプは、ピクセルのマトリックスを用いて、フィーチャの場所を定義します。ラスター形式を用いて、変化するデータを保存できます。

Q: 地理空間データを取得するにはどうすればよいですか?

Amazon SageMaker の地理空間機能により、Landsat 8 や Sentinel-2 などの地理空間データを使用できます。また、GPS デバイス、コネクテッドカーやモノのインターネット (IoT) センサーから生成された位置データ、小売店の通行量、ジオマーケティングや国勢調査データ、サードパーティーベンダーから取得したデータなど、独自のデータをインポートすることもできます。SageMaker の地理空間機能は、緯度と経度の場所を住所に変換するなど、Amazon Location Service の専用機能を使用してこのデータを充実させるのにも役立ちます。

Q: SageMaker の地理空間機能は何ですか?

SageMaker の地理空間機能により、データサイエンティストや機械学習 (ML) エンジニアは、地理空間データを用いて機械学習モデルを簡単に構築、トレーニング、デプロイし、予測を行えます。Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) からの Planet Labs 衛星データなどの独自のデータを持ち込んだり、AWS の Open Data、Amazon Location Service やその他の SageMaker 地理空間データソースからデータを取得したりできます。

Q: SageMaker の地理空間機能を使用して効率を高めるにはどうすればよいですか?

SageMaker の地理空間機能は、地理空間 ML に最適化されたインスタンスタイプとノートブックをユーザーに提供します。これらのノートブックには、可視化ツールやよく使われるオープンソースの地理空間ライブラリのほか、専用のモデル、アルゴリズム、および関数が埋め込まれています。マップマッチングなどの組み込みの地理空間操作を使用して、データの前処理を簡素化できます。事前に構築されたモデルの 1 つを使用するか、独自の地理空間機械学習モデルを開発することで、地理空間機械学習モデルの開発を高速化し、総所有コストを削減できます。組み込み型の視覚化ツールを使用してマップ上にレイヤー化された予測を視覚化できるため、より迅速な共同作業が可能になります。

Q: SageMaker 地理空間機械学習機能を用いるメリットは何ですか?

SageMaker 地理空間機械学習機能を使用して、自分で行うソリューションよりも高速に地理空間データの予測を行うことができます。SageMaker 地理空間機能により、既存のデータレイク、オープンソースデータセット、およびその他の SageMaker 地理空間データソースから地理空間データに簡単にアクセスできます。SageMaker の地理空間機能は、効率的なデータ準備、モデルトレーニング、および推論のための専用アルゴリズムを提供することで、カスタムインフラストラクチャとデータ前処理機能を構築する必要性を最小限に抑えます。また、Amazon SageMaker Studio からカスタムの視覚化情報とデータを作成して組織と共有することもできます。SageMaker の地理空間機能には、農業、不動産、保険、金融サービスで一般的に使用される事前トレーニング済みのモデルが含まれています。