Evidation Health が AWS で次世代の臨床試験を可能に

Evidation Health は、「目に見えない」データ、つまり日常生活の中でスマートフォンやウェアラブルセンサーなどのデバイスから受動的に収集されたデータを利用してデジタル調査を実施することで、より良い健康の転帰をもたらす日常の行動を理解しようとしていました。「私たち人間には、自分自身を分析する機能が備わっていません。体調が非常に悪くなってから初めて医者に相談します」と Evidation Health の共同創設者兼最高技術責任者である Alessio Signorini 氏は述べています。受動的に収集されたデータは、診療所外における健康管理のパーソナライズを可能にし、可視性や正確性を向上させる可能性があります。

Amazon Web Services (AWS) は、ライフサイエンス組織が試験のスケジュール、プロセス、コストを最適化するのに役立つ HIPAA 適格の機能を提供しています。Evidation Health は、Amazon Kinesis Data Firehose を利用してデータインジェストを簡素化し、Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) を利用してサーバーレスオーケストレーションソリューションを実現して、AWS 上に開発とデプロイのパイプラインを構築しました。また、同社は Amazon Cognito を利用して、世界中でユーザー認証のセキュリティを強化しました。

このソリューションは、幅広い地理的分布にまたがる数十万人の参加者を対象とした試験にも対応できるようスケールします。「当社は、人々が最大 10 個の異なるセンサーを装着して100 Hz でデータをキャプチャする試験を実施しています」と Signorini 氏は述べています。「これは、1 人あたりの 1 日のデータポイント数が 1 億であることを意味します」。

Evidation Health は、健康の転帰を大規模に改善し、新型コロナウイルス (COVID-19) を原因とするパンデミックに関連する病気の早期の兆候を検出し、脳卒中リスクを軽減し、糖尿病関連の転帰を改善し、アルツハイマー病を監視することができます。「AWS は、高可用性、ゾーン間のレプリケーション、自動バックアップを提供してくれます」と Signorini 氏は述べています。「当社は、インフラストラクチャ、ハードウェア、スケーラビリティではなく、アプリケーションと結果に集中できます。それは当社にとって大きなメリットです」。 Evidation Health は AWS を利用することで、伸縮自在なスケーリングの自動化、完全な暗号化、よりシンプルかつ予測可能なデプロイを実現することができました。

詳細については、Evidation の AWS re:Invent 2020 におけるプレゼンテーションをご覧ください。