エグゼクティブサマリー
2013 年から AWS で革新を続けている Expedia Group は、2017 年に全面的に AWS に移行することを発表しました。ミッションクリティカルなアプリケーションの 80% と、約 20 年分のデータをオンプレミスのデータセンターからクラウドに移行する計画でした。Expedia Group は、AWS のストレージ、コンピューティング、データベースソリューションを使用することで、旅行者の予約エクスペリエンスを向上させ、ベンダーへの支払い処理を 1 日から数秒に短縮したほか、数百万ドルの費用を節約して、毎月数億件のウェブサイト訪問に対応できる規模にスケールすることができました。Expedia Group は、俊敏性と回復力を高め、ビッグデータと機械学習 (ML) を使用してパーソナライズされた顧客サービスを提供し、AWS で構築することで予約エクスペリエンスを向上させています。
お客様事例
Expedia Group、AWS を利用して複数の技術スタックを革新
Expedia Groupe (EG) の最高技術責任者 (CTO) 兼 Expedia Product & Technology プレジデントの Rathi Murthy 氏が、買収を通じて EG がどのように事業を拡大したかを語ります。買収によってテクノロジースタック全体のイノベーションが抑制され、旅行者やパートナーに直接影響が及びました。EG がアプリケーションをコンテナベースのプラットフォームに移行することで、Amazon Web Services (AWS) のインフラストラクチャをどのように近代化したかを Murthy 氏が説明します。
Expedia Group、AWS Service Catalog を使用して Database-as-a-Service プラットフォームをスケール
Expedia Group は、開発チーム全体で簡単にセルフサービスのデータベースプロビジョニングを行えるようにしたいと考えていました。同社は 650 以上のチームを擁し、世界中の 200 以上の旅行サイトをサポートしています。プロビジョニングプロセスをシンプルかつ管理しやすい状態に保ちながら、適切なガバナンスとベストプラクティスを実施する方法が必要でした。Expedia Group は AWS を使用して Cerebro と呼ばれる database-as-a-service (DBaaS) プラットフォームを開発し、それを組織全体に拡大し始めました。Expedia Group が、少人数のデータベースエンジニアチームでどのようにデータベースを迅速にプロビジョニングし、効率的に管理し、企業全体でガバナンスとベストプラクティスを標準化できるようになったかをご覧ください。
Expedia Group がベンダーへの支払い処理を 1 日から数秒に短縮
旅行を支える大手テクノロジー企業として、Expedia Group はグローバル決済の革新を続けています。Expedia Group は、トラフィックと可用性の厳しい要件を満たすようにスケーリングを行い、AWS がサポートする柔軟なマイクロサービス型のアーキテクチャに移行しました。これらの改善により、Expedia Group は、テクノロジースタックを合理化および簡素化し、パートナーへの支払いを処理するための手動タッチ率を 17% から 0.06% に引き下げました。Expedia Group は、現在、ユーザーや社内チームにほぼリアルタイムのデータを提供しており、その結果、支払い処理が合理化され、サプライパートナーの可視化とインサイトが向上しています。
Expedia Group、Amazon S3 と自動レプリケーションを活用してリーダーシップを維持
Expedia は Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) と自動レプリケーションを活用して、急速に変化する旅行およびホスピタリティ業界におけるグローバルブランドとしての地位を維持しています。
Expedia Group が機械学習を活用してより良いホテル予約エクスペリエンスを実現
Expedia は、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) P3 インスタンスで実行される深層学習アルゴリズムを開発しました。これにより、パートナー、旅行者、ホテルオーナーから寄せられた数千万枚もの写真から、関連性のある高品質なホテルの写真を見つけて紹介することができます。Expedia Group は、99 パーセント以上の精度で画像を探し出すことで、旅行者が次の旅行でホテルを予約する際の信頼を得ています。
Expedia Group が AWS にすべてを移行することで俊敏性と回復性を向上
Expedia Group は AWS に全面的に取り組んでおり、ミッションクリティカルなアプリケーションの 80% をオンプレミスのデータセンターからクラウドに移行しています。AWS を使用することで、Expedia Group は耐障害性を高め、デベロッパーは数百万ドルを節約しながらより迅速にイノベーションを起こすことができます。
AWS で分析ワークロードを実行する前は、5 日間のパフォーマンスメトリクスを分析するのに 3 時間かかっていました。今では、7 日分のデータを 30 秒で分析できるようになりました。これは 360 倍の速さです"
Tony Donohoe 氏
Brand Expedia Group、Chief Technology Officer
アーキテクチャ
Expedia Group: Salesforce と AWS の統合
Expedia Group は、AWS Glue、Amazon EC2、Amazon DynamoDB、Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS)、Amazon Aurora (Aurora)、Amazon CloudWatch を使用して、大量のデータをリアルタイムまたはバッチで取り込むためのスケーラブルで柔軟なシステムを構築しました。また、Expedia Group は AWS を使用して自社のシステムを Salesforce プラットフォームと統合し、シームレスなエクスペリエンスを実現しています。
その他のリソース
Expedia の AWS GameDay での Divya Gupta Arora 氏の体験と、それが架空のユニコーンレンタルウェブサイトのネットワーク帯域幅の最適化にどのように役立ったかをご覧ください。
Expedia.com は 20 年分のデータをレガシープラットフォームや所有のデータセンターからクラウドに移行し、データベースを Amazon Aurora に移行しました。Expedia.com はデータウェアハウジングに Amazon Redshift を使用することで、Amazon Kinesis によってテラバイト単位の旅行データを処理し、リアルタイムで分析することができました。分析ワークロードを AWS で実行しているため、Expedia.com は 7 日分のデータを 30 秒で分析できるようになりました。これは 360 倍のスピードアップです。
Expedia Group は AWS に全面的に取り組んでおり、自社ブランド全体で旅行者の予約エクスペリエンスを向上させるために、AWS で ML サービスを標準化しています。Expedia Group が AWS を選択したのは、その拡張性の高いインフラストラクチャ、比類のない幅広いクラウドサービス、および運用に関して実績のある専門知識のためです。
Expedia の開発者は、AWS に全面的に取り組んでいるため、数百万ドルのコスト削減を図りながら、イノベーションをより迅速に進めることができます。